平成21年7月奈良県内において、ジャガイモを喫食したことによるソラニン類食中毒事件が発生しました。
本事件は、小学校内で栽培されたジャガイモを喫食したことが原因と断定されており、発生要因として、ジャガイモの緑化した部分を十分に取り除いていなかったことが推察さ
れています。
○主な有毒成分・有毒植物
ジャガイモの芽や緑化した皮には、ソラニン類(ソラニジンに糖が結合したステロイドアルカロイド配糖体)のほか、チャコニン類が含まれています。
○主な症状
神経毒症状が主であり、嘔吐、腹痛、下痢、脱力感、めまい、呼吸困難、昏睡状態から呼吸停止にいたることもある。
1 家庭菜園等で栽培された未成熟で小さいジャガイモは、全体にソラニン類が多く含まれていることもあるため注意すること。
2 ジャガイモの芽や日光に当たって緑化した部分は、ソラニン類が多く含まれるため、これらの部分を十分に取り除き、調理を行うこと。
3 ジャガイモは、日光が当たる場所を避け、冷暗所に保管すること。