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健康福祉部とのコラボレーション

平成30年7月20日(金)天晴れ

 

 連日の酷暑ですが、ここ飯南町(標高約450メートル)でも16日に観測史上最高の35.1度を観測したとのことです。

 

西日本を襲った先日の豪雨災害といい、大陸へ向かう台風の進路といい、何か不気味なものを感じる昨今です。

 

 さて、毎年暑い時期になると健康福祉部では7圏域別の地域公聴会を開催しています。それぞれの地域の保健、医療、

 

介護、福祉分野の関係者に一同に集まっていただき、直接県民の皆様からの意見をいただく貴重な会議です。7つあった

 

健康福祉センターを廃止した平成17年度以降、今年で14回目となるそうです。昨日は雲南圏域の公聴会が開催され

 

ましたので傍聴してきました。近年は、各分野からの意見要望に回答する第1部と、特定のテーマに関するグループ討論

 

を行う第2部の構成となっており、今年は「地域包括ケアシステムと小さな拠点づくり~住み慣れた地域で暮らし続けるために~」

 

のテーマで意見交換が展開されました。

 

 当センターでも今年度、「地域包括ケアと連携した小さな拠点づくり」の研究に取組んでおり、安部専門研究員がこの

 

日のファシリテーターを勤めました。

 

写真1

 

 中山間地域において安心して住み続けることができる仕組みづくりを目指す「小さな拠点づくり」と、高齢者が住み慣れた

 

地域で安心して日常生活が送れるようにする「地域包括ケアシステムの構築」は目的が同じであり、分野の垣根を越えて

 

一体的に取組む必要があります。このような中、医療・福祉関係者の皆さんに「小さな拠点づくり」を理解していただく

 

良い機会になったと思います。

 

 なお、意見交換の中では、今後具体的に両者をどのように結びつけていくかというところまでの議論には至りませんでしたが、

 

入り口論として「交流の場づくり」や幅広い人々による「コミュニケーションの場」の重要性、「組織づくり」の重要性、

 

「出来ないところは出来るところにつなぐ」ことの重要性、「お節介型社会再構築」が必要などといった意見が交わされていた

 

ように思います。

 

 この後も6圏域で意見交換が予定されていますが、「地域包括ケアシステムの構築」にあたり、それぞれの地域で限られた

 

人材、限られた医療福祉資源を最大限有効活用するには(地域運営の仕組みを絡めながら)どうしていく必要があるのかという

 

視点で議論が繰り広げられることを期待します。

 

☆★☆所長嶋田☆★☆

 

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