• 背景色 
  • 文字サイズ 

冬の旅、街の夜半の南京2012/12/14(金)

 天気曇りのアイコン画像

 

 

 先日、東京のホテルにH君と投宿したときのこと(もちろん別々の部屋)。

 明かりを付けたまま寝てしまい、夜半に目が覚めてベッドシーツをぼんやり見ていると、

なにやら小さな物が動いています。

 

 ゴキブリの幼体?と思いましたが、なんだか見慣れた動きと異なります。

 焦点を合わせると図鑑でしか見たことが無いトコジラミ(俗称、南京虫=ナンキンムシ)

です。すぐさま捕獲してみると、大きく膨らんだ虫体の腹部には赤黒い部分があり、どうやら血を

吸われたようです。

 

 トコジラミは分類学上、カメムシ目に属す吸血性の昆虫です。夜間に活動し、吸血時に送り込む

唾液によって「かゆみ」を引き起こすため衛生害虫と位置づけられます。海外からの侵入昆虫の

ようで、名前の由来は地名(南京)、あるいは舶来品の小さな物・珍しい物に「南京」と付けたことに

由来するという説があります。

 

 かつては衛生害虫として殺虫剤を用いた駆除によって駆除され、日本ではほぼ絶滅したと思われ

ていました。しかし、近年、薬剤耐性(殺虫剤が効かない)を持ったトコジラミが海外で宿泊施設や、

衣料販売店で発生して問題となっていること。海外旅行等による頻繁な人の移動で日本でも発生が

報告されている---とは聞き及んでおりましたが、まさか自分が同衾するとは思ってもみませんでした。

 

無闇な農薬散布は厳に慎むべし。という教訓でしょう。

 

 さて、昆虫採集熱が発火し、壁やカーペットに目を走らせ、ベッドのマットをひっくり返して追加個体を

探索しましたが、2頭を発見したのみ(うち1頭は捕獲できず)。

 ホテルには2連泊の予定でしたが、同行しているH君の結婚前の体を傷つけてはいけないと思い、

翌朝ホテルには事情を話し、引き払わせていただきました。

 

(写真)トコジラミ

トコジラミ体長5mm

吸血前の個体で平べったい。

 

 

***森林保護育成グループ福井***

 

 

 

前回のコラム

 

 


お問い合わせ先

中山間地域研究センター

島根県中山間地域研究センター
〒690-3405 島根県飯石郡飯南町上来島1207
TEL:0854-76-2025 FAX:0854-76-3758
Mail:chusankan@pref.shimane.lg.jp