出雲市古志町にある古志本郷遺跡では、平成10年の調査で８世紀前半の大型の建物跡が集中して見つかりました。これらの見つかった建物跡から、この調査地が奈良時代の神門郡家の中心部にあたる部分と考えられています。 　建物跡は、郡庁（儀式や政務を執る重要な施設）のほか、倉庫や鍛冶工房跡と考えられるものが見つかっています。 また遺跡からは、郡家であることをうかがわせる遺物も見つかっており、それらには役人が付けていたベルトの金具や墨をするための硯などがあります。

立っている人は柱の位置を示しています。