この日、谷津干潟(千葉県)主催による藤前干潟(愛知県)、ブーンドル湿地(オーストラリア)、谷津干潟、中海(鳥取県)4湿地のインターネットによる交流イベントが開かれ、その様子を米子水鳥公園で見学しました。ネット上の画面には複数の湿地の子どもたちが映し出され、各湿地の紹介やクイズなど同時に楽しんでいました。谷津干潟の子どもたちは10月に米子水鳥で開催した子どもラムサール全国湿地交流会(島根・鳥取両県連携事業)に来てくれており、その縁から今回のネット交流への参加呼びかけがあったようです。こういった交流を長く長く続けていきたいです。
島根県と鳥取県では、本年度から中海の水質浄化の視点から海藻を回収し、回収した海藻を資源として利活用することを目指した資源循環モデル事業をスタートさせています。この日は、委託団体の一つである「NPO自然再生センター」の藻刈り作業を見学しました。藻刈りをしてきた漁師さんと陸上の方との手際いい作業が進み、次々と藻が陸揚げされていきました。回収された海藻は天日干しで乾燥。これらは主に農業用肥料の材料に使われていきます。
松江市本庄町の中海で海藻(オゴノリ)刈りの体験と中海の水環境についての学習会、そして中海産の食材を使った料理を試食するというイベントを開催。約30名の参加をいただき、藻刈り体験では地元の漁師さんにアドバイスをいただきながらシジミを採る鋤簾に似たオゴカキで刈り取りを体験。その後、本庄公民館で環境学習、オゴノリの栞づくりを体験。最後に中海産のオゴノリの酢の物、寒天、オゴノリ入りのおにぎり、マーカレ(ママカリ)・コノシロの刺身など味を堪能。中海の水環境に親しみ、その保全に向けた取り組みの大切さを参加者全員で再認識しました。
11月20日(日)に藻刈り体験イベント開催します。藻刈り体験のほか、中海の水環境についての学習会、中海の幸の試食会なども開催することにしています。参加申し込みなど詳しくはこちらをご覧ください。たくさんの皆さんの参加をお待ちしています。
ラムサール条約登録湿地である宍道湖・中海の水環境保全の取り組みについて、韓国放送公社(KBS)の取材を受けました。韓国の自然環境の保全と経済活動のあり方を主テーマにした番組の海外取材地として選んだとのことでした。県では環境保全の取り組みついて取材を受けましたが、このほか、宍道湖漁業、国土交通省、島根大学、NPO法人などを4日間かけて県内取材されるそうです。11月に韓国にて放送。
環境政策課宍道湖・中海対策推進室
〒690-8501 島根県松江市殿町1番地 TEL:0852-22-6445