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宍道湖・中海の水質保全に関する意見について

 宍道湖・中海湖沼水質保全計画(第4期)の策定に当たり、平成16年7月15日から8月15日まで、宍道湖・中海の水質保全について、県民の皆様から広く意見等を募集しました。
お寄せいただいたご意見の概要及びご意見に対する考え方は次のとおりです。

ご意見と考え方1
No. ご意見の概要 ご意見に対する考え方
1  宍道湖・中海の今後の水質改善を含む環境改善への模索において、失われた藻場の機能を含めて専門家による共同研究が行われることの必要性を感じている。  中海・宍道湖の環境改善への取組みとして、河川管理者である国土交通省などでヨシ植生、藻場、浅場造成などの各種施策の展開について検討されておりますので、関係機関が連携して取り組めるよう努めます。
2  稀少生物のリストアップ゜や漁業の振興等に加え、観光、レクレーション、研究・調査の場など、現在の枠にとらわれない多角的な利用方法と湖と人との接点を産官学と周辺住民共同で模索すべきではあるまいか。  宍道湖・中海は、我が国有数の汽水湖であり、この多角的な利用方法等を模索することは重要なことですが、ご指摘の点につきましては、両湖の水質保全のための湖沼水質保全計画とは別に検討する必要があると考えており、今後の施策の参考とさせていただきます。
3  市民や漁業者などによる湖沼のモニタリング制度の導入により、市民の関心を高め、両湖のリアルタイムな情報を関係者が獲得できるように体制を整えるべきである。  宍道湖・中海の環境を五感でチェックする湖沼環境指標を活用した住民参加型モニタリング、子ども達による流入河川調査を進めるとともに、漁業者による日々の水質変動等の監視・把握に努めます。また、ウエブサイトの開設により、水環境情報の共有化を図ります。
4  公共下水道では、宍道湖流域外への放流となっており、宍道湖への流入負荷が無く改善の一番大きい原因と思います。しかし、農業集落排水施設では処理水が河川へ放流され、宍道湖に入ってきます。そこで今後検討してほしいのは、農業集落排水施設から公共下水道へ接続をして、流域外へ放流とする。農業集落排水施設では、窒素、リンが除かれていない。見かけではきれいなだけで、宍道湖の流入負荷が少なくならないと思う。  流域内の農業集落排水施設については、窒素・燐を除去する高度処理を付加しており、湖内へ流入する汚濁負荷の低減を図っています。
また、農業集落排水事業や公共下水道などの汚水処理方式の選定にあたっては、それぞれの施設の特質や経済性を検討し、決定しております。したがって、農業集落排水施設を公共下水道へ接続するにあたっては、既設の管路の流下能力などの課題や、また、地域における水資源のリサイクル・有効利用(例えば農業用水)といった観点もあり、幅広い検討をする必要があります。
5  上記4の案が施行不可の場合、近接地において放流水を直接河川放流ではなく、開水路を通して植生により窒素、リンを除く方法を考える。  流域内の農業集落排水施設については、窒素・燐を除去する高度処理を付加しており、湖内へ流入する汚濁負荷の低減を図っています。また、植生などを利用した自然水質浄化については、現在、国において実験が行われている段階です。今後、この実験検証結果を踏まえて、農業集落排水事業への導入等実用化の検討が行われることになっており、この結果を受けて検討してまいります。
6  今回の土地改良事業までは農業用水は開水路で自然流下し排水路へ流入しており、家庭雑排水、農地からの流出等の自然浄化を助けていたが、現在、パイプラインによる用水となっているため、排水路への補給が少なく、河川での浄化がないのではと思われる。
このため、幹線用水路から自然流下による排水路への補給が必要と思われる。
 ほ場整備によりパイプライン化した場合でも、営農用水の使用量は変わらないため、排水路及び河川への流下量は、基本的に変化は無いと考えております。また、個別区域によっては、自然流下により維持用水を確保することが必要な場合も考えられ、受益者・土地改良区(水管理者)等の同意があれば、実施することは可能であると考えております。
7  宍道湖湖底の汚泥の処理対策が必要ではないかと思う。特に3m以下の部分の対策。  県では、4期計画の期間中に、安来港内と中海水中貯木場の底泥しゅんせつを行い、底質の改善を図ることとしていますが、ご提案の趣旨につきましては河川管理者である国土交通省にもお伝えします。
8  米子市の公共下水道は、合流式を早期に分流式とし、米子湾の流入負荷を少なくする。  鳥取県によると、米子市では、昨年度から合流改善計画を策定中であり、その計画の中で次の3点について今後10年間で施設整備を含め実施する予定と聞いています。(1)排出汚濁負荷量を分流式程度とする。(2)雨天時未処理放流回数の削減。(3)きょう雑物の流出削減。

ご意見と考え方2
9  宍道湖・中海の今後の水質改善を含む環境改善への模索において、失われた藻場の機能を含めて専門家による共同研究が行われることの必要性を感じている。  中海・宍道湖の環境改善への取組みとして、河川管理者である国土交通省などでヨシ植生、藻場、浅場造成などの各種施策の展開について検討されておりますので、関係機関が連携して取り組めるよう努めます。
10  稀少生物のリストアップ゜や漁業の振興等に加え、観光、レクレーション、研究・調査の場など、現在の枠にとらわれない多角的な利用方法と湖と人との接点を産官学と周辺住民共同で模索すべきではあるまいか。  宍道湖・中海は、我が国有数の汽水湖であり、この多角的な利用方法等を模索することは重要なことですが、ご指摘の点につきましては、両湖の水質保全のための湖沼水質保全計画とは別に検討する必要があると考えており、今後の施策の参考とさせていただきます。
11  市民や漁業者などによる湖沼のモニタリング制度の導入により、市民の関心を高め、両湖のリアルタイムな情報を関係者が獲得できるように体制を整えるべきである。  宍道湖・中海の環境を五感でチェックする湖沼環境指標を活用した住民参加型モニタリング、子ども達による流入河川調査を進めるとともに、漁業者による日々の水質変動等の監視・把握に努めます。また、ウエブサイトの開設により、水環境情報の共有化を図ります。
12  公共下水道では、宍道湖流域外への放流となっており、宍道湖への流入負荷が無く改善の一番大きい原因と思います。しかし、農業集落排水施設では処理水が河川へ放流され、宍道湖に入ってきます。そこで今後検討してほしいのは、農業集落排水施設から公共下水道へ接続をして、流域外へ放流とする。農業集落排水施設では、窒素、リンが除かれていない。見かけではきれいなだけで、宍道湖の流入負荷が少なくならないと思う。  流域内の農業集落排水施設については、窒素・燐を除去する高度処理を付加しており、湖内へ流入する汚濁負荷の低減を図っています。
また、農業集落排水事業や公共下水道などの汚水処理方式の選定にあたっては、それぞれの施設の特質や経済性を検討し、決定しております。したがって、農業集落排水施設を公共下水道へ接続するにあたっては、既設の管路の流下能力などの課題や、また、地域における水資源のリサイクル・有効利用(例えば農業用水)といった観点もあり、幅広い検討をする必要があります。
13  上記4の案が施行不可の場合、近接地において放流水を直接河川放流ではなく、開水路を通して植生により窒素、リンを除く方法を考える。  流域内の農業集落排水施設については、窒素・燐を除去する高度処理を付加しており、湖内へ流入する汚濁負荷の低減を図っています。また、植生などを利用した自然水質浄化については、現在、国において実験が行われている段階です。今後、この実験検証結果を踏まえて、農業集落排水事業への導入等実用化の検討が行われることになっており、この結果を受けて検討してまいります。
14  今回の土地改良事業までは農業用水は開水路で自然流下し排水路へ流入しており、家庭雑排水、農地からの流出等の自然浄化を助けていたが、現在、パイプラインによる用水となっているため、排水路への補給が少なく、河川での浄化がないのではと思われる。
このため、幹線用水路から自然流下による排水路への補給が必要と思われる。
 ほ場整備によりパイプライン化した場合でも、営農用水の使用量は変わらないため、排水路及び河川への流下量は、基本的に変化は無いと考えております。また、個別区域によっては、自然流下により維持用水を確保することが必要な場合も考えられ、受益者・土地改良区(水管理者)等の同意があれば、実施することは可能であると考えております。
15  宍道湖湖底の汚泥の処理対策が必要ではないかと思う。特に3m以下の部分の対策。  県では、4期計画の期間中に、安来港内と中海水中貯木場の底泥しゅんせつを行い、底質の改善を図ることとしていますが、ご提案の趣旨につきましては河川管理者である国土交通省にもお伝えします。
16  米子市の公共下水道は、合流式を早期に分流式とし、米子湾の流入負荷を少なくする。  鳥取県によると、米子市では、昨年度から合流改善計画を策定中であり、その計画の中で次の3点について今後10年間で施設整備を含め実施する予定と聞いています。(1)排出汚濁負荷量を分流式程度とする。(2)雨天時未処理放流回数の削減。(3)きょう雑物の流出削減。

お問い合わせ先

環境政策課宍道湖・中海対策推進室

〒690-8501 島根県松江市殿町1番地
TEL:0852-22-6445