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澄田知事あいさつ

 皆さん、おはようございます。今日は素晴らしい天気に恵まれました。ちょうどここから中海を眺めますと、鏡のような水面とはまさにこのことではないかと思います。今、私も改めて中海の景観の素晴らしさに感じ入っているところであります。

 昨年の11月にラムサール条約にこの中海・宍道湖が登録されまして、私どもといたしましては非常に嬉しく思い、その登録を記念したシンポジウムを昨年の12月に開催しました。

ラムサール条約に登録されたということは、世界にこの宍道湖・中海の素晴らしさ、その美しさ、また、その自然環境の良さというものが世界に認められたと同時に、この自然環境をいかに保全していくか、また、この湖の幸をいかに賢明に活用していくかということが、大切な課題となりました。

そこで鳥取県と一緒に開催させていただいたシンポジウムで、片山知事と一緒に、中海・宍道湖の自然環境をいかに守るか、また、その資源をいかに有効活用するかということについて話し合いをいたしました。

 まず、この素晴らしい中海・宍道湖の景観や自然環境を保全するためにはどうしたらいいか。何か、やはり両県で一緒になってやろうじゃないかという話になりまして「それでは、歴史上初めて鳥取県と島根県と一緒になって、清掃活動でも一斉にやったらどうだろうか」という提案をいたしましたところ、片山知事さんも「よかろうと、やろうじゃないか」ということが、きっかけになりまして、皆さん方で計画していただき、今日の催しとなったわけであります。

 今日は、おそらくこの中海・宍道湖沿岸各地で、様々な方々が思いを込めて、お集まりになって、清掃活動を展開していただいていることと思っております。

地球環境の保全というと、非常に大きな課題ではありますけども、まずやることは足元からで、ゴミを拾うこと、また空き缶などのゴミを捨てないこと、そういった身近な運動からスタートしなきゃいけないと思っております。そういう意味で、今日たくさんの方々が、こうやってお集まりいただき、一歩一歩、足元からそうした環境を守るという活動をやっていただけるということは、非常に素晴らしいことだと思っております。

 また、今日は、この中海の賢明な利用という観点から、漁業の振興につながるウナギの稚魚の放流も計画されているようであります。

 私は、この中海の上流に位置する出雲で生まれたわけでありますが、出雲を流れる斐伊川は島根県の中国山地の船通山に源を発し、流れ流れて宍道湖をつくり、また、大橋川から中海をつくって流れております。同じく斐伊川水系から高瀬川という川が日本海へ流れておりますが、その高瀬川のほとりで生を受け、暮らしてまいりました。その川には、やはりウナギがおりました。子どもの頃、ウナギといっても、おそらく今日放流されるような稚魚を川の中に入って取った思い出があります。ウナギの稚魚を、こちらではどうおっしゃるか分かりませんが「シメ」と我々は言っておりました。これを取るのが、非常に楽しみであった思い出がございます。

 今日、そのウナギの稚魚、私の幼い頃の思い出から言えば、「シメ」の放流を小学生の皆さんと一緒にさせていただくということも思い出になる行事ではないかと思います。

 今日は片山知事さんも鳥取の方から参加されまして、これからの環境保全、また、湖の有効な活用について、共に頑張っていきたいと思います。

 今日は、皆さん方、早朝からたくさんお集まりいただきまして、ありがとうございました。

 ラムサール条約の趣旨を活かして、これから皆さんと共に活動をしてまいりたいと思います。どうもありがとうございました。


お問い合わせ先

環境政策課宍道湖・中海対策推進室

〒690-8501 島根県松江市殿町1番地
TEL:0852-22-6445