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県内大学生による起業家情報の発信事業

 県内の起業に関心を持っている方等に向けて、県内起業家の魅力などを情報発信するため、島根大学法文学部の学生と島根県立大学総合政策学部久保田典男研究室の学生により、起業家や創業者を直接取材し記事作成を行う事業を実施しました。

 なお、この事業では、大学生が起業家や創業者への取材経験により、起業への想い、島根で起業する理由など、起業家マインドを学ぶ機会にもつながっています。また、記事作成にあたっては、ローカルジャーナリストの田中輝美様と本宮理恵様(株式会社MYTURN)に学生への指導、監修に携わっていただいたことも特徴となっています。

 起業家や創業者のお話を伺い、学生が何を感じたのか、是非ご覧ください。

 

取材先

 Balloon & Gift Chico Rico

 創業者

 笹島理恵

 

出雲から幸せを運ぶ唯一のバルーン作り

chicorico創業者

 

 今回インタビューさせていただいた企業は、島根県出雲市を拠点に営業している『Balloon & Gift Chico Rico』である。山陰地方では未だ数の少ない「バルーン専門店」だ。結婚式やお見舞い、誕生祝いなど様々なシーンを彩る多種多様なバルーンを製作、販売している。出張装飾も行っており、顧客は企業から個人までさまざまだ。バルーンの仕事と出会い、島根県で開業した道のりを創業者である笹島理恵さんに伺った。

 

■どのような事業を行っていますか。

 島根県出雲市で、装飾バルーン及びおむつケーキの製作、販売を行っています。装飾用のバルーンは主に結婚式、最近では長寿祝い等でもご好評をいただいています。インスタグラムといったSNSの普及で、『SNS映え』するバルーンの需要は増えていると思います。おむつケーキとは、赤ちゃん用のおむつをケーキのような形に飾り付けた出産祝い等で贈られるギフトです。これらの商品は、インターネットを通じて全国にも発送しています。

 

■起業をされたきっかけを教えてください。

 生まれ育ちは島根県外で、数年前に出雲市へ移住しました。引っ越して来てから、以前住んでいた都市にはあった『バルーン専門店』が無いことに気がつきました。そこで、バルーン専門店を開けば需要があるのでは?と考えたのです。周囲の人たちも応援してくれて、2015年にはこの店をオープンすることができました。出雲市で暮らすことは初めてでしたが、ここで起業することに抵抗感は全くなかったですね。

 

■起業をして特に大変だったことは何ですか。

 起業する際に「何か大変だったか」と聞かれて、パッと思いつくことは本当に一つもないんです。起業をすることになった時、出雲市などの主催する『創業塾』を利用しました。『創業塾』では、起業についての支援を受けることができますし、そこで多くの人脈を得て、いつも気にかけていただけました。例えば、この会社名やロゴは、『起業塾』の方からのアドバイスをいただいて完成したものなんですよ。ここでできた人脈は、私の宝物ですね。

 

■最後に、今後のビジョンについて教えてください。

 子どもたち向けのバルーンを使ったイベントを行いたいです。特に、病院で子どもたちに向けたイベントを開催してみたいですね。バルーンを見ると子どもたちは本当に素敵な笑顔になるんです。こうしたイベントで、もっとたくさんの笑顔を見れたらいいなと思います。また、おむつケーキの講習会を開催して、お客様と一緒に製作をしたいと思っています。出雲市で創業して良かったと心から思っています。今後も、ずっとここでお店を続けていきたいです。

 

■会社概要

・創業年・・・2015年

・会社名・・・Balloon & Gift Chico Rico

・創業者・・・笹島理恵

・所在地・・・出雲市姫原3丁目5−6

・業務内容

 島根県出雲市を拠点に、バルーンデコレーションの製作や出張装飾、また、出産祝い等で人気のおむつケーキのギフト販売を行っている。企業、団体、個人などからの依頼を受け、各種イベントや、結婚式といった人生の大切なシーンを彩る様々な製品を製作・販売しており、全国に向けたインターネット販売にも力を入れている。

・HP・・・https://chicoricoballoon.com/(外部サイト)

 

■取材後記

(島根大学)大空ゆかり

 「起業家」というと、全てを一人でこなすような、もしくはそれに近いイメージを私は持っていました。しかし、お話を聞かせていただいて、起業塾といったコミュニティで出会った人びととのつながりが最も大切であることを学びました。

 一方で、もちろん、それだけでここまで会社を作り上げることはできなかったと思います。知らない場所でもチャレンジしていく行動力と確固たる意志があり、人を大切にする笹島さんだからこそ、地域に愛されるこのお店が生まれたのだろうと思いました。

 起業家の方にインタビューをするのは初めてで、とても緊張しましたが、お話を聞くことができて本当に良かったと思います。私にとって起業するということはまだまだ「遠いこと」のような感覚がしますが、ひとつの会社の起業によって、人と人が繋がりあうことのスケールを知ることができました。これから社会人になることに向けて大変勉強になりました。ありがとうございました。

 

取材風景1取材風景2


お問い合わせ先

中小企業課

〒690-8501 島根県松江市殿町1番地
・商業・サービス業支援係(起業・創業、大規模小売店舗立地法、地域商業等支援事業などに関すること)TEL:0852-22-5655
・金融係(県内中小企業に対する融資、貸金業法及び割賦販売法、信用保証協会などに関すること)TEL:0852-22-5883
・管理係(高度化資金などに関すること)TEL:0852-22-6203
・商工団体係(中小企業等協同組合法、事業継続力強化アドバイザー派遣事業などに関すること)TEL:0852-22-6554
・経営力強化支援室(事業承継総合支援事業、経営革新計画、中小企業・小規模企業振興基本計画などに関すること)TEL:0852-22-5288
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