石見焼(いわみやき)浜田市、江津市、大田市
石見焼は、18世紀の中頃から江津市を中心とした石見地方で焼かれている陶器の総称であり、特に大はんどう(大型の水かめ)は独特のものである。この大はんどうは、明治時代に量産されており、最盛期には100軒を越える窯があったという。陶土は、緻密かつ耐酸性の硬質であるために高温の焼成が可能であり、堅牢で耐酸・耐塩・耐水性の高い製品が出来上がる。それ故、漬物かめなど貯蔵用の容器としても全国に名が知られている。
また、日用陶器のほか、石見焼の伝統的技法「しの作り」によって、大はんどうはもとより傘立て・睡蓮鉢・庭園用テーブルセットといった大型陶器も作られている。ガスや電気の窯が多くなるなか、あくまでも「登り窯」にこだわり守り続ける窯元もある。平成6年に国の伝統的工芸品に指定されている。
【製造過程】原土の採掘、精製、混練→成型→仕上げ→施釉→乾燥→焼成
【主な製品】かめ・すり鉢・傘立
【石見陶器工業協同組合】
〒699-2841江津市後地町1315TEL0855-57-0155
昭和57年3月31日指定
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