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カレニア・ミキモトイ赤潮の発生について

1.概要

平成27年7月6日に、浜田漁港周辺で有害赤潮であるカレニア・ミキモトイが確認されました。その後、県西部を中心に海水の着色や魚介類のへい死情報が寄せられました。(別添参照)

2.カレニア・ミキモトイの特徴

カレニア・ミキモトイは、夏季の高水温時に発生することが多い赤潮種で、発生海域は茶褐色に着色します。本種の密度が数千細胞/ml以上になると、生簀の魚介類がへい死するなどの被害を引き起こす可能性があり、本県では平成18年8月に益田地区において蓄養中のアワビ・サザエが大量へい死する被害が出ています。なお、本種による人体への影響は報告されていません。
本県における有害赤潮カレニア・ミキモトイの注意報・警報発令基準は以下のとおりです。
注意報
密度が500から4,999細胞/mlの場合。直ちに被害は生じないが、その動向に注意し、餌止めあるいは生簀の移動を準備する。
警報
密度が5,000細胞/ml以上の場合。魚介類が直接影響を受け、生簀中では魚類のへい死を引き起こす。
注意報密度及び警報密度

3.県の対応

警報発令と注意喚起

7月7日に関係漁業協同組合及び関係市町村等に対し警報を発令するとともに、以下の点を指導しました。
1.海域の着色、魚介類の異常行動、へい死等が見られた場合には、県水産関係機関へ連絡すること。
2.アワビ、サザエなどの港内での蓄養はできるだけ避けること。
3.魚類を養殖や中間育成している場合には、餌を控えること。
4.生簀の移動が可能な場合にはプランクトンの少ない区域に移動すること。

モニタリング調査

7月9日以降定期的に県内各地点で採水を行い、有害赤潮の出現状況を調査しました。その結果、地点によっては数万細胞/mlの高密度でカレニア・ミキモトイが確認されました。

警報の解除

7月21日のモニタリング調査により、県内全域で警報密度及び注意報密度を下回ったため、警報を解除しました。しかし、その後も当分の間はモニタリング調査を継続することとしました。
8月24日のモニタリング調査により有害赤潮が確認されなかったことから、本県における有害赤潮は完全終息したと判断し、調査を終了しました。

お問い合わせ先

沿岸漁業振興課

〒690-8501 島根県松江市殿町1番地
島根県農林水産部沿岸漁業振興課
電話:0852-22-5314
E-mail:engan_gyogyo@pref.shimane.lg.jp