出雲市大社町の鷺浦地区では、平成20年度から、新たな養殖技術であるフリー配偶体技術を活用し、十数年前に途絶えてしまったワカメ養殖の再開に成功しました。
また、今年度(平成23年度)は当地区の漁業者の働きかけにより、地元の小学校の総合学習の一環として、地元小学生にフリー配偶体技術を利用したワカメ養殖を体験してもらうことになりました。
フリー配偶体技術を用いたワカメ養殖では、月に1回のペースで配偶体の水換えを行う必要があります。
さらに、配偶体をミキサーで裁断したり、通気培養を行ったりすることで、配偶体の増殖効率が上がります。
これまでのところ、配偶体は順調に増殖しています。
増殖させた配偶体は10月頃に種糸に付着させ、その種糸を海面に設置した養殖ロープに巻きつけることでワカメ養殖を行います。