大田事業所農村整備課
大田事業所農村整備課は大田市にある水田や畑の整備や農業用車両が安全に通行できる農道の整備などの基盤整備事業と、地すべりや災害から農地等を守る農地保全事業などを行っています。これらの事業を行うことにより農作業の省力化が図られたり農地の荒廃を防ぐことができ、農業と農村の発展を図るとともに、安全でおいしい食材を広く提供することができます。
連絡先
農村整備課:0854-84-9767、9766
実施中の事業紹介(水田や畑の整備)
●農地整備事業
従来のいびつで狭い農地での作業は大きな機械で作業ができず、たくさんの時間と労力がかかっていました。
このような農地を大きく整った形にするとともに水路や道路もあわせて整備することにより、今までよりも農作業のしやすい農地にすることを目指して以下の地区で工事を実施しています。
☆福光地区
工事箇所:大田市温泉津町福光地内
事業内容:区画整理17.3ヘクタール
施工期間:平成27年度から平成35年度まで(予定)
☆波根地区
工事箇所:大田市波根町地内
事業内容:区画整理26.8ヘクタール
施工期間:平成29年度から平成33年度まで(予定)
☆野城地区
工事箇所:大田市三瓶町野城地内
事業内容:区画整理14.0ヘクタール
施工期間:平成29年度から平成33年度まで(予定)
☆池田北地区
工事箇所:大田市三瓶町池田地内
事業内容:区画整理18.5ヘクタール
施工期間:平成30年度から平成34年度まで(予定)
◎区画整理工事の施工前と施工後の写真(福光地区)
・工事施工前
小さな田畑が30枚近くありました
・工事施工後
大きな田が10枚近くにまとめられました
実施中の事業紹介(農道の整備)
●農道整備事業
☆和田3期地区
本地区は大田市の北西部に位置し、水稲の他に野菜・畜産なども行われている地域です。
この地域で取れる農産物などを大きな施設(農業用倉庫など)に運ぶ道路は未整備で幅員が狭いため小さな車で何度も往復して運ぶしかなく、出荷作業などにたくさんの時間と労力がかかっていました。
このことから、便利で幅の広い道路を整備して農作物輸送等の効率化と地域住民の生活の利便性の向上を図ります。
施工箇所:大田市仁摩町大国地内
道路幅員7.0メートル(2車線の道路です)
道路延長739メートル
施工期間:平成21年度から平成31年度まで
◎和田3期地区の写真
大田市仁摩町大国から大田市大屋町大国を結ぶ道路を作っています
●農道保全整備事業
☆大邑線
大邑広域農道は、昭和56年度から平成18年度にかけて整備され、稲作、果樹、野菜と畜産が盛んな大田市と邑智郡北部の広域的な流通を担う道路としての機能とともに、農村地域の生活道路としても利用されています。
しかし、この農道は開通してから10年以上経過している区間が全延長の大半を占め、山の斜面の不安定化や舗装の傷みが目立ってきたことから、安全・安心して通行できる道路とするための補修工事が必要となりました。
このことから、舗装や斜面の補修工事を実施して道路機能の維持を図ります。
施工箇所:大田市川合町川合から大田市祖式町(邑智郡川本町との境)の間
事業量:
舗装修繕2,148メートル
法面修繕3箇所
橋梁修繕1箇所
施工期間:平成25年度から平成31年度まで
◎補修工事の施工前と施工後の写真
・舗装修繕工事の施工前
舗装の割れがひどく、車線の外側のラインも見えなくなっています
・舗装修繕工事の施工後
舗装を新たに施工し、道路中央と外側のラインも引き直しました
・法面修繕工事の施工前
斜面から土砂などが路面に落ちる恐れがあります
・法面修繕工事の施工後
危険な部分を取り除き、新たに斜面を安定させるための工事を行いました
実施中の事業紹介(農地保全事業)
●地すべり対策事業
地すべり対策事業は、地すべり防止指定区域内において地すべりから農地や農業用施設(水路や農道など)だけでなく家屋や道路等を守るため、地すべりによる被害を防ぐ工事を行うものです。
大田市には38箇所の農地地すべり防止指定区域があり、この指定区域内で地すべりによる被害が見られる箇所の地すべり防止工事を実施しています。
☆大田第二期地区
施工箇所:大田市朝山町、富山町、久利町、大屋町、大代町、仁摩町、温泉津町
事業量:
地下水排除工(地すべりの要因である地下水を井戸や横ボーリングなど排出させる工事)9箇所
地表水排除工(排出させた地下水や地すべり箇所に流れ込む雨水等を水路で下流に流す工事)7箇所
抑止工(地すべりの動きを地中に設置した杭により止める工事など)1箇所
斜面改良工(崩れ落ちそうな土砂を取り除いて安全にするための工事など)4箇所
施工期間:平成29年度から平成33年度まで(予定)
◎主な地すべり防止工事の写真
・地下水排除工
地下水を抜くために横ボーリングを行っています
・地表水排除工
水路を設置して余分な水を安全に下流へ流します
・抑止工
地すべりの動きを止めるため地中に鋼管の杭を打ち込むところです
●地すべり防止施設の長寿命化について
大田市においては38箇所の農地地すべり防止指定区域内で昭和41年度から地すべり防止工事を行っており、今までに設けられた地すべり防止施設の数は1,300を超えています。
これらの施設は古いものでは設置から50年近くが経過していることから一部で施設の老朽化が目立ってきており、これを放置していると地すべり防止施設の破損や沈静化した地すべりの再活動の恐れがあります。
このことから、全ての地すべり防止施設の現状を確認し、補修工事が必要な箇所を把握し今後の補修工事計画を立てて地すべり防止施設の機能の維持を図ります。
☆大田地区
施工箇所:大田市内
事業量:地すべり防止施設の点検と補修工事計画の策定38箇所
施工期間:平成29年度から平成31年度まで
お問い合わせ先
県央県土整備事務所
島根県県央県土整備事務所
〒696-8510 島根県邑智郡川本町大字川本265-3
TEL 0855-72-9603 FAX 0855-72-9644
E-Mail keno-kendo@pref.shimane.lg.jp
島根県県央県土整備事務所 大田事業所
〒694-0064 島根県大田市大田町大田イ1-3
TEL 0854-84-9725 FAX 0854-84-9755
E-Mail oda-kendo@pref.shimane.lg.jp