県議会答弁:令和8年2月定例会(福井議員質問分)令和8年2月20日

(議員質問)

  これまで以上に短期的視点と中長期的な視点にたった県独自の特色ある施策・戦略が必要と考える。この度の予算編成は、物価高騰対策など目の前の課題に対処する短期的視点での施策が目立つようにも感じるが、人口減少が進む中で、より中長期的な視点で必要となる人材育成に関する予算・施策について、知事に伺う。あわせて、教育に関する予算に込められた教育長の考えを伺う。

(教育長答弁)

 来年度も、しまね教育振興ビジョンに掲げた「子どもの発達の段階に応じた学力の育成」、「教育上の配慮が必要な子どもの学びへの支援」を、特に力を入れる施策の2本柱として取り組んでまいります。また、教員の「業務量管理・健康確保措置実施計画」を現在策定中でありますが、この着実な実行により、教職員の働き方改革を推し進めてまいります。

 主な事業について申し上げますと、「学力の育成」については、まず、専門高校における理数教員の加配人数の増員と正規教員化を進めてまいります。

 令和4年度から一部の専門高校に理数教員として常勤・非常勤の講師を加配して、理系分野への興味関心や学びへの意欲を喚起し、県内大学進学という将来の選択肢を拡げる取組を進めております。専門高校から県内大学を受験した生徒数は、2年度卒業生の54名から、今年度卒業予定者については、特別選抜のみの数字ではございますが、97名へと43名増加し、合格した生徒数も同様に37名から72名へと35名増加しております。将来の選択肢の幅を拡げることに非常に効果があることから、現在の9名の配置教員に加え、2名を拡充いたします。

 しかしながら、現在の常勤・非常勤講師による配置では人材確保が難しく、予定する専門高校の全てには配置できていないことから、来年度より順次、正規教員として採用・配置することとし、来年度は正規教員6名、常勤講師5名の11名を予定しております。

 また、たつじんテストについては、対象者を拡充いたします。来年度から、新たに小学校1年生を対象として加えることにより、中学校3年生までの義務教育段階全ての公立小中学校の、全ての児童生徒を対象として、実施できる予算案としております。学校やクラス全体の傾向をつかむことにとどまらず、子どもたち一人ひとりの特性を把握して、学習のつまずきの解消のための個別指導に役立てていただきたいと考えております。

 次に、「学びへの支援」については、子どもたちが安心して学校生活を送ることができるよう、スクールカウンセラー及びスクールソーシャルワーカーの配置時間の拡充、校内教育支援センターへの支援員の配置、町村部への教育支援センターの設置要件の緩和など、今年度までに拡充した施策を引き続き実施してまいります。また、日本語指導が必要な児童生徒については、指導員を配置するなど、日本での生活や学習活動をスムーズに行う体制を整備する市町村への支援を拡充いたします。

 インクルーシブ教育については、LD(学習障がい)のある子どもの多様な学びの推進のために実施する、通常の学級での授業づくりの支援について、対象の市町村を拡充いたします。また、医療的ケア児の増加への対応として、学校看護師の配置を増やすなど、特別な支援を必要とする子どもたちが自立し、社会参加できるよう、取組を進めてまいります。

 次に、教職員の働き方改革についてであります。教職員を取り巻く環境整備の最終的な目的は、学校教育の質の向上を通した「全ての子どもたちへのより良い教育の実現」であります。先に述べました計画を踏まえ、教職員一人ひとりが子どもたちにしっかりと向き合う時間を確保できるよう、サポート人材の増員や校務DXを進めるための予算を拡充しております。

 教育行政においては、こうした施策を着実に進めることにより、目の前の課題を一つ一つ解決していくことが、中長期的な人材育成につながると考えております。引き続き、子どもたち一人ひとりの個性や能力、得意な分野を伸ばし、将来の夢や希望の実現を支援してまいります。

(議員質問)

 公立の小、中学校は基礎自治体が設置しているので基礎自治体の首長の判断になるが、県としてすでに起きている急激な少子化において、安全安心な通学路の整備も道半ばの山間地に立地する小中学校の存続をどのように考えるか伺う。

(教育長答弁)

 小中学校の統廃合は、議員ご指摘のとおり、各市町村が地域のご意見を伺いながら、学校の整備や通学方法など、財政面も含めて検討され、最終的には、市町村議会でのご判断で決められることになります。

 仮に、県として学校存続に関する標準規定を定めたとしても、各市町村によって実情は異なっており、規定は、各市町村の実情に沿うものとはなりにくいのではないかと考えております。かえって、市町村のご判断に支障をきたすことになってはいけませんので、そのようなことは避けるべきと考えております。

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