県議会答弁:令和8年2月定例会(田中議員質問分)令和8年2月19日

(議員質問)

 「ネクストハイスクール構想」の概要について伺う。この事業で改革先導校に選ばれた高校にはかなりの事業費があてられると聞いている。そうなると、他校に横展開で普及するまでに、それらの3校との差が広がり、存続が難しくなる高校が出てくるのではと心配している。そうならないために、県教委として財政面や人的支援も含め、3校以外の県立高校の魅力化を一層進めていく必要があると考えるが、所見を伺う。

(教育長答弁)

 この事業は、昨年5月、経済財政諮問会議での大臣提出資料にある2040年の産業構造・就業構造推計を受けて、一つには地域の経済社会を支えるエッセンシャルワーカーの不足が懸念されること、二つにはいわゆる理数系人材の不足が懸念されること、三つには少子高齢化などによる地方の過疎化が一層深刻になることに対して地理的アクセスを踏まえた多様な学びの確保が重要であること、という3つの課題に対応するため、各都道府県に基金を設置し、高校教育改革先導校、いわゆるパイロット校を1県当たり3校創出するものであります。

  国の予算額は2,900億円余りですので、単純な割り戻しを行うと1校当たり20億円余りとなり、3校全体で60億円程度を上限として各都道府県に基金造成のための補助があると文部科学省から説明を受けております。

 議員ご指摘のとおり、この事業費をパイロット校3校以外では使用できないとの説明もありました。先週、この事業に関する国のグランドデザインが示されましたので、5月の最終申請に向けて具体的にどの様な申請としていくのかを現在、検討しております。

 これまで本県では、全ての普通科高校に主幹教諭を、専門高校には順次、理数教員を県単独で配置したり、新たに校長裁量経費を配分、さらに拡大したりして生徒の多様な進路実現を後押ししてまいりました。

 昨年度から始まった、デジタル人材を高校段階から育成することを目的とした、国の高等学校DX加速化推進事業、いわゆるDXハイスクール事業については設置高校数を分母とする採択率では全国トップでありますが、採択された26校において情報や数学、理科などの教育を重視するカリキュラムの実施や、ICTを活用した文理横断的、探究的な学びを強化する学校の環境整備を行っております。

 また、全国に先駆けて高校魅力化に取り組んでおり、地元の大学等と連携した高度な学びや企業と連携した専門的な学び、地域をフィールドとした探究学習やキャリア教育などを実施しております。これらの取組により、高校全体の底上げ・魅力化を進めてきております。

 加えて、文部科学省からは、安定財源を確保した上で、基金の執行状況等を踏まえ、交付金等の新たな財政支援の仕組みを9年度予算の編成過程で検討するとの説明を受けておりますので、パイロット校3校以外の県立高校において、どのように活用ができるのか、国の動向を注視してまいります。

 今回のパイロット校の取組の成果をできる限り他の高校にも横展開できるよう検討を進め、全ての県立高校がこれまで以上に中学生や保護者から選ばれる学校となるよう努めてまいります。

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