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県議会答弁:令和5年6月定例会(生越議員質問分)令和5年6月21日

(議員質問)

 現在、学校現場で把握されている子どもたちのかかわり方、学校現場での指導状況のありようや、教育長の見解について伺う。

 

(教育長答弁)

 AIは、過去に蓄積された膨大な情報をもとに、高度な推論を的確に行う技術であり、これからの時代を生きる子どもたちがAIに触れ、それを活用しながら学びを深めることは、学校教育においても大切なことであると考えています。
一方で、日常生活の中で起きるその時々の状況に応じた瞬時の判断や、相手の感情を読み取りながらそれに合わせた行動をとる上においては、人間の融通性に勝るものはないのではないかと、私は考えております。
現在、県内の小中高校においては、「AIドリル」などの学習教材を取り入れ、子どもたちが取り組んだ学習課題に対して、一人ひとりの理解度に応じ、それぞれに次の問題が提示されるなど、子どもたちの個別最適な学びを実現し、効果を上げている学校もあります。
一方で、AIだけに頼った情報収集や文書作成が習慣化すると、子どもたちの想像力を減退させ、自らの頭で考えることを阻害することにもなりかねません。
AIなど情報技術を活用した学習を行う上では、AIやインターネットを通して得られた情報を鵜呑みにするのではなく、AIの出した答えに対して「本当かなぁ」と首をかしげたり、その答えを実行する際に「いいのかなぁ」とためらったりして、図書館にある書籍や文献などの様々な情報を用いて、内容を批判的・多面的に吟味するなど、日頃の学校の授業や家庭学習などで得た知識や技能を活用し、自らの頭で考え、自らの言葉で表現する姿勢や態度を育むことが大切です。
AIなど最新の技術を、その用途に合わせて上手に活用しながらも、人とのかかわりやつながりを大切にし、自ら主体的に考え、行動する大人になっていくよう取り組んでまいります。

 

 


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