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県議会答弁:令和4年9月定例会(山根議員質問分)令和4年9月15日

(議員質問)

 教育委員会における対応についての基本的な考えを伺う。

 

(教育長答弁)

 来春開設の島根大学の「材料エネルギー学部」は、これまで、県内にはなかった工学系の学部であり、県内の高校生にとって進路選択の幅が拡がるものと期待しており、今回の新学部の魅力を、生徒、教員に伝えていくことが大切であると考えております。

 とりわけ、来年4月に入学する第一期生の大切さは理解しており、県教育委員会の独自の取組として、島根大学と連携しながら、新学部の情報を生徒や教員に伝えるため、次のような取組を進めてまいりました。

 生徒に対しては、主に高校3年生の希望者を対象として、7月上旬から9月下旬にかけて、20校で26回の説明会を開催しております。

 教員に対しては、8月に開催された高校の理科教員が参加する研究大会において、新学部を紹介したり、全ての高校を対象とした説明会を開催し、進路指導にあたる教員への理解を図りました。

 また、今週始めに開催された全ての県立高校の校長が集まる会合において、島根大学からも説明を受けたほか、私からも、新学部開設の意義や期待などについて直接話をし、学校内での新学部の理解促進の方法について考えるよう求めました。

 県教育委員会としては、今後も島根大学と連携しながら、高校3年生だけではなく、1年生や2年生も含めた全ての生徒に、新学部の具体的な学びの内容や魅力について伝え、進路の選択肢として真剣に考えてもらえるよう取り組んでまいります。

 

 

(議員質問)

 教育委員会としても生徒の進路指導において、県内就業・Uターンへ誘う方針をもう少し強化すべきと考えるが、考えを伺う。

 

(教育長答弁)

 高校の進路指導では、生徒の興味・関心や、学んでいきたい内容、家庭の経済状況など、様々な背景を考えて対応しております。

 また、進路指導を行うには、生徒が、自分が何をしたいのかに気付き、学びや体験が、将来、どこでどのように発揮されるのか、といった働くイメージを持つことが大切であります。

 そのためには、生徒が、身近な地域にある働く場での体験や、企業の経営者の方から話を聴くなどの経験を通して、社会に対する理解を深め、将来の職業に対するイメージや選択の幅を拡げ、より真剣に自分の進路を考えることが効果的と考えます。

 こうした学びが、結果として、県内企業への就業にもつながっていくものと考えております。

 引き続き、生徒が、地域で働く場を数多く見たり、体験する機会を設けるなど、働くことへの理解が深まるよう取り組んでまいります。

 その一方で、地元定着に不可欠な事柄として、若者の多様な働き方を叶えるため、現代の若者のニーズに合った就労環境を、企業などに整えていただく必要があります。このことについて、先月末に開催された「しまね産学官人材育成コンソーシアム」の場で経済団体に対し、私から要望したところであります。

 県教育委員会としては、生徒一人ひとりを捉えて、「あなたはここへ行きなさい」といった進路を誘導するようなことは、適切な指導ではないと考えておりますが、生徒が、県内企業での体験を通して、適切な進路選択ができるよう、企業の環境や働く内容などの情報について、生徒にしっかりと伝わるよう取り組んでまいります。

 

 


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