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中島議員(自民)

 

(問)児童虐待の口腔内所見の活用について

1.児童虐待の早期発見について県内の小中学校の取り組み状況を伺う。

2.今後の歯科医師と養護教諭が連携できるシステムづくりについて所見を伺う。

 

(答)教育長

1.学校では、子どもたちを多角的な視点で観察するよう努めておりますけれど、虐待されている子どもが、自分からその事実を訴えることは少ないと考えております。

 担任には話しにくいことでも、保健室では比較的養護教諭に相談してくる子どもが多いとも聞いております。

 そうした虐待が疑われる兆候等を見つけた場合は、養護教諭は直ちに管理職等に報告いたしまして、できるだけ組織的な対応を図るとともに医学的な助言を得るためには、学校医・学校歯科医との連携も図っております。

 毎年度行う歯科検診の際の結果については、特に虐待についてという訳ではありませんが、学校歯科医と養護教諭が子どもの様子について話し合う機会を設けておると承知しております。

 

2.現場では、養護教諭と学校歯科医との連携についてだんだん認識が深まっていると承知しております。先程申しました検診後の処置の状況などから、子どもの口腔内の様子とか話題にする中で更に養護教諭の相談とか協議を歯科医の方にももっていただき、積極的な関わりが進むことを期待しておりますし、そうなればありがたいと思っております。

 


(問)全国学力・学習状況調査について

1.全国学力・学習状況調査について、具体的に制度がどのように変更されるのか伺う。

2.県内市町村の自主参加希望状況を伺う。

3.自主参加について県の考え方を伺う。

4.自校の児童生徒の学力等の状況と全国的な状況との比較について、全国学力テストが抽出方式になったことにより、今後、どのような対応・判断をするのか伺う。

(答)教育長

1.2.今回の抽出調査につきましては、国の方で抽出いたしまして、その結果を、各都道府県における学校の数とか規模を、通知してくるということで行われることになっています。その中では、今までの調査結果とかあるいは地理的な状況等も踏まえた上で、どうも行っておるようでありまして、全国の約30%と島根県の割合は、必ずしもイコールになっていない状況でございます。

 抽出された学校については、4月20日の調査に参加をいたします。

 また、抽出の対象にならなかった学校についても、希望いたしますと調査問題の提供を受けることができることになっておりますが、その場合には、問題用紙は無償で配付してもらえますが、採点とか集計とか分析の経費については市町村が負担することになります。また、国が委託いたします業者の方では、こうした採点とか分析は行わないシステムのようでありますので、別の業者に委託しなければいけないというふうな制度になっております。

 そうしたことから、希望して調査問題を利用するのは、21の市町村中11の市町で国の調査問題の配付を受けたいと希望を行っておる状況でございまして、残りの10の市町村については希望がございません。

 

3.4.まず、報道がありました自主参加という参加の形態につきましては、先ほども申し上げましたように、国が行います同じ業者が採点とか分析とかをするという仕掛けでございませんので、必ずしもそれが分析まで業者に委託して実施する状況かどうかということについては把握をいたしておりません。報道では、すべての学校が自主参加することがいかにもなにか積極的な取組というふうな報道ではございましたが、ここで申しますのは、あくまでも先ほど申し上げましたように、希望して無償で問題を提供してもらうということについての意思表示をしたものというふうに理解をしております。

 しかしながら、こうした問題の利用につきましては、調査問題を授業中に扱ったり、あるいは宿題に使ってもいいというふうになっておりますから、そうした意味では意義があるというふうに思っております。島根県では、そうした方式とは別に従来から行っております県単調査によりまして、小学校の4年生から中学校の3年生にあたります、すべての児童生徒の学力の調査を行うことにしておりますので、こうした国の調査に合わせた形でなくて、県単独の調査によります生徒一人ひとりの実態を把握して、それに基づきますところの一人ひとりに対する指導、あるいは学校・学級での指導に生かしていくいう方を選択したというふうに結論付けたところでございます。

 


 

(問)学校教育における生活習慣の改善について

1.朝食を毎日とる児童生徒の割合を数値目標にあげて生活習慣の改善に取り組んでいるが、現状を伺う。

2.児童・生徒の朝の歯磨き、洗顔の実態について所見を伺う。

3.時間的余裕を持った生活リズムの安定を身につけさせる取り組みを進めるべきと考えるが所見を伺う。

 

(答)教育長

1.現在、「しまね教育ビジョン二十一」には数値目標といたしまして、小学生について百%、中学生九十五%と掲げて、こうした目標につきましては、平成十九年度より、保健体育課の中に「健康づくり推進室」を置き、「食育の推進」「生活習慣の改善」に向かっての取組をおこなっています。

 あと僅かな数値の差でありますが、毎年度数値としての成果が向上してきています。

 

2.洗顔、歯磨きといった習慣は、食事の前の「いただきます」とか「ごちそうさま」というふうな生活の行動や言葉、あるいは正しい箸の持ち方、こういうことについては学校でももちろんサポートする必要がありますが、まず乳幼児期から、家庭でしっかり身に付けさせて欲しいことだなと思っております。

 

3.時計の針を逆転させて、生活を昔に戻そうとしても叶わないことでありますので、社会全体としての「ふるまい向上の県民運動」をやっていきます。

 生活リズムの関係で、現在、学校の取組として、人気のある取組で成果に繋がっているのが、子どもたちに生活習慣の自覚を促すため、合宿をやり、その合宿所から学校に通学するところもあります。期間については、二泊三日のケースが多く、長いところでは一週間行っている学校もあります。こうした合宿では、食事も子どもたちが自分たちで作り、テレビのない生活の中で規則正しい生活を送りながら読書活動を行ったり「早寝・早起き」に取り組んでおり、好評を得ています。

 こうしたことについては、「ふるまい向上プロジェクト」・「乳幼児期からの生活習慣づくり事業」においても、学校・家庭・地域が連携してた取組を進めることで成果が上がるよう努めてまいります。


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