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加藤議員(自民)

 

(問)島根県の強み・弱みと職員研修について

1.他県と比べて強み・弱みをどのように感じ施策に反映しているのか伺う。

2.教職員が社会経験が十分にない中で教壇に立つことへの対策としてどのような研修を実施しているのか伺う。

 

(答)教育長

1.島根県の自然・歴史・文化などは教育環境としてみますと都市にない優位性を持っているというように思います。こうした点は、教育において最も重要な子どもたちの知性や感性を高め、豊かな創造力を育む教育をおこなっていく上での利点だと思います。

 具体的には、こうしたことから「ふるさと教育」の取組で様々な実践をやっております。その中では、地域の人々との触れ合いやコミュニティーを活用しまして、心の教育や読書活動、あるいは部活動などをおこなっております。

 小規模校が多いというのは、長所でもあり欠点でもありますが、その特徴を生かしまして、個に応じたきめ細やかな指導とか少人数指導などが行われております。

 反面、刺激に乏しい、あるいはのんびりしすぎているという面もあげられると思います。塾も少ない状況にあります。最近では学力についても一頃の教育県島根という看板にかげりがあります。また、スポーツですとかクラブ活動では、どうしても人口が少ない点からいたしますと劣勢は否めません。

 

2.弱みを克服するというという点から申し上げますと、島根県の経済の課題としては、景況対策であり、あるいは産業の振興だと思っております。

 そうした点からみますと次代を担います産業の人材の育成でありますとか、あるいは、次代を担う人材の育成ということがあがるだろうと思います。また、教育が充実していると言うことは若者が島根県に住みたいという意味での定住条件の整備にも繋がる。そのようなことから教育が大事だと思っております。

 教師はともすると、学校や教師の世界だけで済んで教師という立場のみでものを見たり考えたりしがちな傾向にあります。

 そういうことではいかんということで、できるだけ自らの学校のある地域の行事に参加したり、あるいは、地域とのふれ合いとか、アンテナを高く張るように指導しております。

 「ふるさと教育」の話を再三申し上げますが、これは子どもたちに対する教育だけでなくて、この取り組みを通じまして教員の皆さんも地域の自然や歴史、あるいは文化を学ぶという点では非常にいい機会になっております。

 研修の例でありますが、二、三申し上げますと、初任者研修や三年目研修で対象者全員で行っておりますが、量販店とか製造業あるいは、林業組合、農園などでも研修を行っております。三年目研修の場合だと5日間程度行っております。

 また、毎年五名ぐらいでありますが、企業に一年間の派遣研修ということも平成九年度から行っております。


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