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白石議員(民主県民)

 

(問)学校図書館司書について

1.司書教諭の授業時間数減の対応として、「いきいきサポート」をさらに活かした講師配置に取り組む考えはないか伺う。

2.「いきいきサポート事業」の国予算が半分になった場合には県予算でカバーする考えはないか伺う。

3.高校の司書の役割についての所見を伺う。

4.学校図書館充実の施策をどの段階で高校へ広げていくのか所見を伺う。

5.12学級未満の高校にも正規司書を配置する考えはないか伺う。

6.小中で行われている図書館教育が高校の教育の場でも連携して活かしていけるよう、義務教育課、高校教育課との連携が必要と考えるが所見を伺う。

7.司書配置については、総務課は高校教育課と協議してもらいたいが所見を伺う。

 

(答)教育長

1.この事業については、不登校の生徒への指導とか、あるいは司書教諭の負担軽減などにつきまして、メニューの中から学校に選択してもらって、要望の高いところから限られた予算の中で配置をしているというものでありまして、結果的にではありますが、八十二校のうちでは、司書教諭の関係の学校が十三校であります。残りの大半は不登校生徒への対応の関係であります。どちらかと言いますと、学校の現場ではそちらの需要の方がより高いという状況にあると承知しております。

 現在進めております子どもの読書活動の推進事業がさらに活発になるにつれて、そちら側の司書の負担軽減についても要望が増えてくるのではないかと思っております。

 

2.国の予算案では、非常勤講師の事業でありますので、今年度は全体枠で一万四千人から七千人に半減ということになっていると承知しております。国からの決定がないので、まだいくらが島根県に配分になるかということについては、現時点では全く不透明であります。

 予算では、今年度と同数の八十五人分をお願いしております。できる限り必要とする学校に非常勤講師が配置できるようにしたいと考えております。

 コンクリートから人への民主党の政策に基づく施策の中で、期待と望みをつないでおります。

 

(答)知事

3.4.高校生の場合、学校図書館の利用というのは、高校生ぐらいになりますと、自分の関心だとか、あるいは進路に応じてさらに詳しい情報を聞きたいとか、一定の目的を持って図書館に来るということが多くなるのではないかと思います。さらにそういう関連でも、教科をさらに深めたいということがあるわけでもありまして、そういう意味では、高等学校の学校図書館の学校司書の役割は、専門職として、高校生たちに、こういう利用ができる、こういうサービスができる、そういうことを教えて、生徒が図書館を有効に利用できる手助けをする役割、小中学校の場合にはまだ読書をどうしたらいいか、本をどう探したらいいか、というところもわからないですから、それを積極的に教えるという役割があると思うんですけれども、そういう違いが高校の場合はあるのではないかと思います。そういう意味におきまして、当面は小中の学校司書を充実するということをやっております。予算の制約もありますから、高校につきましては、今は三十四校全日制の高校のうち、二十二の学校で学校司書がおられます。まだ全部到達していないわけでございますが、小中で図書館の利用の仕方、読書の仕方などを学んでいきますから、そういう動きも見まして、その上で高校の学校司書をどうするか、どうしたらいいのか、よく考えていきたいと思います。段階的にやっていきたいと思っております。

 

(答)教育長

5.知事の方から答弁がありました点については、重複しますので省略いたしますが、私どもの方として、読書活動については、当初予算にもお願いしておりますように、小学校中学校の学校図書館への人の配置についても、従来ボランティアであったものが常勤職員にすり替わっていくこともかなりございます。今年度の場合ですと、ボランティアのほうが、比率からいいますと、嘱託より多かったのですが、逆転いたしまして、嘱託の方が多くなってまいりました。それにともなって、私どものほうから市町村へ出します予算についても、不足してまいります。加えまして、小中学校で使います図書の充実についても、予算としてお願いもしておるという状況でございます。県全体の限られた財源の中での施策という制限からいたしますと、ここまでお願いして予算の措置をやっていただいておりまして、いま現時点では、標準法で定めた教職員定数に基づく配置を行っておりますが、それ以上についてはちょっと困難な状況にあると思っております。配置のない高校については、生徒が図書委員会などを作りまして読書活動などの推進に努めております。その活動については、小中学校での蓄積したノウハウの中で行ってほしいなというふうに思っております。

 

(再質問)行政職員の枠の中で、そこの異動をよく考えて、学校司書を減らさない工夫、たとえば11学級になって、加配はなくなるのだけれども、全体の異動の中でそこへ司書を置き続けるということはできないかということをお聞きしたい。

 

 おっしゃることは、事務職員の定数の中で、例えば事務職の定数を落としてでも図書の方を置くということではないかと思いますが、残念ながら、事務職の定数についても精一杯でやっておりますので、なかなかおっしゃるような形にすぐには、なかなか難しいと思います。例えば先ほどございましたように、小中学校のようなサポート事業のような事業でもありますと、また対応もできますけれども、残念ながら、高校にはそういう事業もございませんので、現時点ではなかなか難しいなと思います。

 

(再々質問)これからの課題として考えていただきたいが、いかがか。

 

 全体としての課題だとは承知しております。

6.正直なところ、学校図書館を活用した教育ということにつきましては、今年度急速に、ビッグバンではありませんが、成果が出てきたというふうに思っております。そうした小中学校での取り組みと高校での取り組みは、まだ高校の方がちょっと温度が低いと思います。しかしながらこうして議会の場でもいろいろ議論いただく中で、高校の中にも図書館を使ったところ、あるいは読書ということについて、段々に熱気が高まっているなぁと思っております。高校の教員の中にも、本の好きな、あるいは図書館を使っての活動について、熱心な教員もおると思います。そうした教員の皆さん方の現場での意見も承知しながら、高校教育課の方がより積極的に取り組むように要望してまいりたいと思います。

 

7.定数管理については総務課のほうが所管しております。学校司書については、これは専門職であります。事務局におります一般職員と同じような扱いをする性格のものではないと考えております。配置については標準法に基づきやっておりますが、異動については専門性に照らしまして、適切に行っておるというふうに思います。どこの課が所管しようが、最終的には私のところが最終的な権限者でありますので、おっしゃいますことについては、やっていると思います。

 


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