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藤間議員(自民)

 

(問)「竹島に関する記述」のある教科書採択について

1.県内の小・中学校、高等学校における使用教科書のうち、「竹島が我が国固有の領土である」旨が記述されている教科書の使用の現状について伺う。

2.次回の教科書採択にあたっては、「竹島が我が国固有の領土である」旨の記述がある教科書を採択され、全学校において、この教科書の使用が重要と考えるが、見解を伺う。

 

(答)教育長

1.まず、竹島について記述された教科書の現在の採択状況についてお答えします。

 現在、教科書に竹島の記述がありますのは、地図中に竹島が示されている程度のものも含めますと、小学校1社、中学校では地理3社、歴史1社、公民4社です。

この中で、「竹島は我が国固有の領土である」と明記されているものは、中学校公民の教科書2社であります。この内1社の公民の教科書を島根県の全中学校で採択しています。

高等学校において、竹島について記載している教科書は、主に地図、地理、現代社会、政治経済の教科書で54点あります。この内「竹島が我が国固有の領土である」ことを明記しているのは、29点であります。この教科書を採択している学校が県内9割以上ですが、一部、学校の学習事情もありまして、明記していない教科書を採択している学校もあります。その場合には、授業や教材等で「我が国固有の領土である」ことを指導しております。

また、選択科目の関係で、明記していない教科書で学んでいる生徒もおりますが、このような場合も含めまして、高等学校では、すべての生徒に竹島に関する正しい理解を持たせるために、県のパンフレット等を用いて、「竹島の日」を中心に、授業等で指導を行っております。

先程議員のお話にもありましたが、こうした学習に併せて、島根県独自で学習副教材として竹島のDVDを作成・配付し、全小・中学校で活用を行っております。

すでに学習を終えている中学一年の生徒からは、「竹島領土問題の歴史がよく分かった。我が国固有の領土であることが分かった。」との声を聞いています。

近々、高校にも、この学習の副教材を配付し、学習に生かせるようにしていきたいというふうに考えております。

 

2.次に、竹島の記述のある教科書の採択についてであります。

小・中学校の教科書の採択は、県内5つの採択地域で、(言い換えますと五つの教育事務所単位に分けて)行っておりますが、県教育委員会が諮問した選定審議会において「教科用図書選定に必要な資料」という参考資料を作成しまして、それを提示し、最もふさわしい教科書が公正かつ適正に採択されるよう、行っています。

竹島領土問題を正しく理解させる眼目として竹島に関する記述がどのように取り上げられているかということは重要なことでありますので、選定に必要な資料に明記し、採択に生かされるようにしています。

中学校の新学習指導要領解説に竹島に関する記述がなされたことによりまして、今後出版される小・中学校の教科書では、これまで以上に竹島に関する記述が充実すると思っています。その採択に当たっては、特に、歴史的事実に基づいた正確な記述のある教科書が採択されるよう要請していきたいと考えています。

高等学校は、学校ごとにそれぞれ生徒の実態に合わせて教育課程を編成し、それに基づいて教科書を選定しています。その際に、竹島記載の教科書を選定するよう、この場合は県立でありますので、指導を行っています。

 教科書に「竹島は我が国固有の領土である」ということが明記されるためには、まずは中学校同様、学習指導要領解説に竹島に関する記述がなされることが重要と考えていますので、今後とも国に対する要望活動を粘り強く続けてまいります。

 


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