浅野議員(自民)
(問)松江城の国宝指定について
1.国の文化財審議会が三浦教授の分析結果や、松江市からの要望に対して検討しない現実をどう受け止めているのか伺う。
2.松江城を国宝にするため熱意を込めて、松江市長を誘導して努力してもらいたいと思うが、知事の考え、取組を伺う。
(答)教育長
1.松江城の国宝化についてお答えします。
ご紹介のありましたように、松江城の天守は高さでは三番目、これは姫路城、松本城に続く高さであります。面積では姫路城に続く二番目でございます。築城の古さは、一般的には六番目と言われておりまして、そのうち4つが国宝になっております。
こうしたことから見ましても、城郭の中でも非常に優れた天守だというふうに思います。
過去幾たびと国へ打診したという経緯がございます。そのたびに「結論が出た話」と言うことで文化財保護審議会へ諮問されるという状況に至っていないのが現状でございます。
その文化庁の見解は、新たな国宝を指定するにあたっては、新しい知見が見つからない限り困難であるというのが一貫した考え方でございます。
今回、国宝化に向けての盛り上がりの中で、城郭の研究者からは、新たな研究結果も発表されているところでありまして、県としても松江市の文化財行政と合い呼応して、新たな知見や資料について調査・研究していく必要があると考えております。
提案がありましたように、文化庁の責任ある立場の方に視察をしてもらうよう求めるのも一考と考えます。
(答)知事
2.松江市で国宝化の動きをさらに進めようとされております。松江城は、県にとりましても地元松江市にとりましても貴重な文化財でありまして、国内でも有数の城郭であります。
ご指摘にもありましたが、安土城、大阪城の伝統を継ぐこの古い形の天守閣だそうでありまして、そういう意味で非常に価値があるということは私もよく承知をしております。
いずれにしましても地元松江市とよく相談をしながらこの問題に取り組む必要があるというふうに思います。
さらにご提案のありましたように、文化庁の責任ある人々を松江にも来て頂いて見て頂くというのも、非常に大事な課題ではないかと思います。
地元松江市とよく相談しながら進めていきたいという風に思います。
(問)特別支援学校への転換について
1.本県の特別支援学校への統合の具体的計画について伺う。
(答)教育長
1.次に、特別支援学校への転換についての具体計画についてであります。
平成十九年四月の学校教育法の一部改正に伴いまして、本県でも「特別支援学校への転換基本計画」を策定し、それぞれの特別支援学校において、できるだけ多様な障害に対応したり、相談業務を行うように心がけております。
具体的には、平成十九年度から浜田ろう学校において、聴覚の障害部門に加えまして、視覚障害に関わる教育相談を開始しております。また、江津清和養護学校には、肢体不自由部門がございますが、これに加えまして、平成二十二年度から新たに病弱部門を設置する予定としております。
このほか、出雲養護学校及び益田養護学校においては、知的障害部門に加えまして、新たに肢体不自由部門を設ける予定にしております。
こうしたことも含めまして、今後の特別支援学校のあり方については、養護学校高等部生徒の増加の対応という喫緊の課題もございますので、現在ある十二の学校が今後それぞれの地域でどういう教育を担うのか、どういう障害に対応していくのかということについて、総合的に検討していく必要があると考えます。そのための検討委員会を設置し、適切な対応を進めてまいりたいと考えております。
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