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島田議員(自民)

 

(問)教育について

1.学校の施設整備を集中的に行い、教育環境の充実も図るべきと考えるが所見を伺う。

2.県立高校や特別支援学校の耐震化事業の現状と今後の取組について所見を伺う。

3.老朽化した施設やバリアフリー化が求められる施設などについて、施設整備にしっかり取り組む必要があると考えるが取組について伺う。

4.子どもの体験学習、読書活動のさらなる推進、スポーツの振興など、将来の地域活性化の担い手となる幅広い人材育成に資する取組の強化について所見を伺う。

(答)教育長

1.補正予算についてご質問がございました。まず、ハード面の施策として、学校の施設整備についてであります。

 未曾有の経済不況の中で、国・地方を通じた経済対策が必要であり、地方にも積極的な対応が求められているというのは先ほどご意見があったおおりであります。ご提案があった学校教育に係る施設整備につきましては、県民の生活に直接かかわりがあり、経済対策を実施するに当たりまして、その整備を図ることは優先度が高く、大切な視点だと考えております。

 また、学校の施設整備の場合、建築工事、電気設備工事、機械設備、給排水、空調、外構、グラウンドの造成等と、多くの業種が関係いたしますので、産業としてすそ野の広い影響を及ぼすものです。こうした考えに立ちまして、平成二十年度二月補正予算でも約十一億円の予算措置をしました。

 今議会においても、同様な考え方によりまして措置が必要と考え、(1)学校施設のバリアフリー化事業、(2)校舎等の大規模修繕事業、(3)校舎等の小規模修繕事業、(4)県立学校のアスベスト対策事業など、約五億円の予算をお願いしておるところであります。

 (1)実施設計(盲学校、松江ろう学校)

 ※学校名は未確定

 (2)実施設計松江工業高校、松江農林高校、大東高校、飯南高校、盲学校

 (3)工事20件

 (4)工事松江東高校、横田高校

 

2.次に、県立学校の耐震化の状況についてであります。

 本年四月一日時点の耐震化率は、高校が51.3%、特別支援学校が66.7%となっておりまして、全国平均を下回って低位のところにあります。

 補強工事にあたりましては、耐震診断の結果を踏まえまして、補強の必要がある建物の中から、緊急性や学校の特性を考慮しながら、計画的に耐震化を進めておりますが、耐震診断が未実施の建物が76棟、耐震診断が終わっておりますけど、補強工事が終わっていないものが108棟と多数ありまして、今後も継続的な対応が必要であると考えております。

 こうした県内の耐震化事業については、構造に関します専門的な知識を有する技術者の確保が十分にできていないという制約がありまして、県及び市町村とも積極的に取り組んではおりますが、なかなかはかがいかないというのが現状であります。経済対策に基づく有効な財源もできるだけ活用いたしまして、「島根県建築物耐震化改修計画」の目標年次でありますところの平成二十七年度末までに、100%の実現を目指してまいたいと思っております。

 

3.次に、学校施設の老朽化やバリアフリー化への取り組みについてであります。

 学校の建物の大規模な修繕につきましては、建築後概ね15年ごとに校舎とか屋内運動場の屋根の防水、外壁の改修、建具の改修などを行っておりまして、総合的にリフレッシュするとともに、必要な小規模修繕も実施いたしまして、教育環境の向上と建物の耐久性・安全性の維持に努めております。

 県立学校のバリアフリー化については、改築時は標準整備として全て行うことにしておりますが、既存施設については、ケガや障害がある人も利用できる多目的トイレの設置とか段差解消等を計画的な予算執行によって行っております。

 こうした措置についても、先ほど申し上げたように経済対策により更に整備水準を向上させるべく、機会を捉えまして加速させてまいりたいと考えております。

 

4.次に、ソフト事業としての教育関係の取組についてであります。今回の補正予算では、(1)ふるさと交流体験学習事業、(2)読書活動、(3)スポーツ基金造成補助を新たにお願いしております。

 まず、ふるさと交流体験学習事業についてであります。

 島根県は、東西に長く、離島を抱える地理的環境にありますので、子どもたちが自らの生活圏域を越えて地域を知る機会が少ないのが現状であります。県内に住む子どもたちが相互に交流し、「ふるさと島根」の歴史・文化を幅広く学ぶことは意義深いと考えます。

 このため、東西それぞれの子どもたちが島根県内他地域の自然、歴史、文化を広く学び、ふるさとを愛する心を育むことを目的として、東西交流や隠岐を会場とする交流体験学習事業を新たに実施いたすことにしたところであります。

 次に、読書活動の充実についてであります。

 読書活動は、子どもたちが豊かな心を育み、確かな学力を身につけるために非常に重要な役割を果たしており、当初予算で子ども読書活動を総合的に推進するための予算を措置いたしました。今回の補正では、新たに、

 ・学校図書館をより活性化するため、教員や司書・ボランティアがアドバイザーの参画も得て機能向上に向けて行う取組を支援する。

 ・読書活動の優秀な実践を行う学校図書館の表彰

を行うなど、学校図書館がより利用しやすくなり、県内小中学校における読書活動がより活性化するような環境整備や意識啓発を図りたいと考えておりますます。

 次に、スポーツ施策の充実についてであります。

 今回の補正では、新たに県の体育協会に対しまして基金造成補助を行い、三年にわたり、スポーツ競技力向上のための選手の県外遠征や競技備品整備のほか、総合型地域スポーツクラブの活動を支援したいと考えております。こうした基金も活用しながら、スポーツの競技力向上や生涯スポーツの参加機会の拡充が進むことを期待しています。

 


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島根県教育委員会

〒690-8502 島根県松江市殿町1番地(県庁分庁舎)
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