• 背景色 
  • 文字サイズ 

中島議員

 

(問)高校生の学力向上について

1.県内高校生の大学進学の状況について、現在どのように把握し、分析しているか伺う。

2.子供たちが本当に行きたい大学等に進学し、良き人材として育っていくためにも、基礎的能力の向上に向け、さらなる取り組みが必要と思うが、県としての対応策を伺う。

 

(答)教育長

1.今春の大学進学状況についてであります。

 県教育委員会で調査した結果によりますと、今春の四年制と短期大学への進学者は、普通高校・専門高校全高校卒業生の四十八.五%でありまして、過去四年で最も高い率でありました。

 四年制の大学入学者のうち、内訳で言いますと、国公立大学は先ほどの全卒業生の十九.二%で、これは横ばいでありますが、私立大学は十九.一%、これは徐々に増加してきておりまして、過去四年で最も高い値でありました。

 また、現在、いわゆる浪人中で受験をめざしている生徒は、全卒業生の約六%でした。近年、浪人は減少傾向にあります。その理由としては、浪人による経済的負担を避ける傾向があるということ、全般に大学に、全体の定員からしますと入りやすくなってきていることが考えられます。

 

2.次に、基礎的能力向上、および学力向上対策についてであります。

 平成一八年度から「しまね学力向上プロジェクト」を開始し、学力調査の分析結果に基づいて、小中学生の家庭学習の充実を第一番に掲げまして取り組んでおります。高校の学力向上策は、義務教育段階での学力養成を基盤に行うこととなります。

 今年度より、高校の学力向上対策については、統括する調整監を高校教育課におきまして、「しまね学力向上プロジェクト」として新たな事業に取り組みます。

 その第一として、県内の学校をつないで、これまで各学校が蓄積してきたノウハウを共有化いたしまして、全体のレベルアップをめざす「チームしまね進学対策事業」という名前をつけまして事業を展開いたします。

 二番目に、五教科の各教科ごとに教員二名が、教科リーダーとしての力量をつけるべく、一年間の研修に取り組むことにいたします。

 三番目に、中学校と高校の学力向上対策をつなげるために、「中高連携ステップアップ事業」と銘打ちまして、効果的な指導法をつくりだしていこうと考えております。

 八月には、全県から生徒を募り「夢実現進学チャレンジセミナー」と銘打った勉強合宿を行います。合宿を通して県内の高校生同士が互いに学び合い高め合ってくれることに期待しております。また島根大学医学部による講義や実習によって、セミナーが医師確保対策としても有効なものになることにも期待をもっております。

 ただいま申し上げましたことのほかに、専門高校やスーパーサイエンスハイスクール指定校で行われております研究発表によるプレゼンテーション能力の養成、あるいは朝読書などの実施による言語能力を高める取り組みなど、基礎的能力の向上に向けた取り組みが、各学校の工夫によって、従来からおこなわれております。

 これまでのこうした取り組みと新しい取り組みとが相まって、個々の生徒に応じた学力が養成されるよう、事業を推進したいと考えております。

 


お問い合わせ先

島根県教育委員会

〒690-8502 島根県松江市殿町1番地(県庁分庁舎)
島根県教育庁総務課
TEL 0852-22-5403
FAX 0852-22-5400
kyousou@pref.shimane.lg.jp