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角議員(民主県民)

 

(問)臓器移植法改正について

1.学校教育や社会教育においてバンク登録への理解を深める必要があると考えるが所見を伺う。

 

(答)教育長

1.私も、おっしゃられるように必要があると考えます。

 現在、中学校、高等学校の保健の授業や公民の授業を中心として、骨髄移植には提供者が必要なこと、あらかじめドナー登録が必要なこと、移植希望者に対して提供者が少ないことなどを教えております。

 また、教科以外におきましては、邇摩高校において「『命』の講演会」と題し、骨髄提供者(ドナー)の方などを講師に招いて、命の尊さについて学ぶなどの取組を行っております。

 社会教育の場面では、公民館に啓発資料を置くなどの取組を行っておりますが、今後、関係機関と連携して、地域住民に対する学習の場も提供していきたいと考えております。

 


(問)高校中退について

1.不登校やあるいは中途退学してしまう生徒たちの状況を伺う。また、その後の進路についてどの程度把握しているのか伺う。

2.義務教育課程ではカウンセリングやサポート体制は充実しつつあるが、その様々な支援が卒業後の生徒や進路先とどのようにつながっているのか伺う。

3.この子どもたちが社会に出て働き、地域の中で暮らしていけるようにすることが行政としての責務と考えるが所見を伺う。

(答)教育長

1.中途退学の数で申しますと、20年度公立学校の場合でありますが、158人であります。経年的に見ますと減少傾向にはあります。

 中途退学後の進路で見ますと、進路変更が一番多いわけでありますが、それが97人いました。学校を転学した場合が14、就職が67、というふうな数字があります。その他、自宅待機、あるいは把握できていない者もあります。

 そうした進路変更以外には、学校生活とか学業の不適応というのがあります。割合で申しますと、進路変更が43%、それ以外の不適応が約33%というふうな割合です。

2.まず、中学校の卒業時に進路が定まっていない生徒などにつきましては、中学校の時の担任が家庭訪問を行いましたり、あるいは基本的には義務の段階に対応しております教育支援センターとか、心のかけ橋支援事業の相談員が、継続的にと申しますか、体験活動とか家庭訪問などの活動の中でフォローを行っておるというような状況にあります。

 中学校で不登校であったとかいうような生徒については、中学校での支援の様子について進学いたしました高校の方には連絡をするという体制をつくっているところです。

 また、生徒が気軽に相談できるようスクールカウンセラーでありますとか、あるいは養護教諭でありますとか、そういうふうな形での高校での対応を努めているところでありますが、それでありましても、先程申しましたように、数字としての不登校であったり、あるいは中途退学が発生しているという状況については、数字で申し上げたとおりでございます。

 

(答)知事

3.ご指摘の問題はいろいろな要素がからんでおるわけで、これをしたら治るというような問題ではないところに難しさがあるわけでございます。

 小学校、中学校、高校に入るその段階で、それぞれ適応がうまくいかない子供さんが出てこられる。中には中退をされる、あるいは通学を停止される、あるいは就職をされてからもすぐ退職される、家でぶらぶらするといったようなことが起こるわけですが、これは単に雇用を増やすとか、そういうことでは解決がつかない問題ではないかと思います。やはり、それぞれの段階で子どもが健全に育つようにすることが必要なわけであります。

 家庭の問題もあるでしょう。それを支援するための地域の活動もあると思います。それから学校との相談の体制、学校での対応もあると思います。それから、あるいはご家庭で、ご両親がご病気になるとかですね、あるいは収入の道がなくなるとか、いろいろな問題がございますから、行政としましてもいろいろな部署がそれぞれ協力し合って対応しなければなりませんし、それから行政だけでは行き届かないわけでありまして、地域社会あるいは企業、全体としてその問題に取り組むような体制を築いていかなければならないと思いますが、これもひとつのこれをやったらということはありませんので、地道な努力をすると同時に、そういう者に対する社会の関心も高めるようなこともやっていかなければならないと思います。

 あらゆる手段・方法を活用しながら努力をしていく必要がある、全力をあげてやっていく必要があると考えているところであります。

 


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