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角議員(民主県民)

 

(問)高校再編計画について

1.策定された高校再編計画では、目標数値や具体性がなく、到達点も不明確な計画であり、実施に向けて不安が残るが、所見を伺う。

2.高校再編計画の中で西部拠点校に触れなかった理由と、西部拠点校の整備計画を伺う。

(答)知事

1.高校再編計画についてご質問がございました。

 このたびの高校再編計画は今後10年間で中学校卒業者数を推計して、その中で、どういう問題が出てくるかを考え、それにどう対応するかを示した計画ですが、ご指摘のように、平成20年度で中学校卒業者が7,100人程度いますが、10年後にはこれが、6,100人程度になり、1,000人程度減少するということであります。そうすると学級数に換算すると30学級程度削減しなければならないということで、その部分は記載されていますが、30学級が減るということになりますと、減らないような対応があるのかどうかとか、あるいは減る場合にどういう対策をとるのか、あるいは具体的にどこの高校で学級数を減らすことになるのか、もう少し明確な目標を立てるべきではないかというご指摘でございます。

 私もそういう考え方はあり得ると思いますが、しかし、高校の問題については、私も教育委員会から相談や報告を受けていますが、高校は地域における高校教育を担う場であると同時に、地域のコミュニティや文化的拠点といった意味合いもあるわけでございます。単に生徒が減るから学校を減らす、あるいは高校を廃校にするということではなくて、そうならないように地域の方々も努力されていますが、これまでと違った試みをして他の地域から高校生を呼んで学級が減らないように、あるいは学校が減らないようにする努力もあります。そういうことを含めて地域と相談しながら取り組んでいかなければならない課題だと思っております。

 今回の教育委員会の計画は、やや具体的な目標にかけるところがありますが、それはそういった実情を反映したものでありまして、そういう中で努力すべきと思います。例えば、具体的に学級の増減をする場合に、中学校卒業者の状況を見ながら前年の10月頃には入学定員を決定することになります。来年度について申しますと、10月に向けてどの程度減るのか、どの地域で減るのかということも相談しなければなりません。そういう意味で、この地域は減るんだという固定した考え方ではなくて、地域と相談しながら進めていくことが必要であります。あるいは高校の統合や分校の募集停止の場合には、実施予定の2年前の8月頃までにまとめるということでございまして、その前の段階からいろいろな相談をして、個々に目標を定め、地域の方々のご意見を伺いながら進めていくということも現実的な対応ではないかと考えております。

 ご指摘の点も踏まえ、できるだけ具体的な計画が早く合意され、策定できるように私どもも必要な対応をしてまいりたいと考えております。

(答)教育長

2.西部拠点校についてであります。

 このたびの基本計画の中では、個別具体の計画については、記載いたしておりません。今後、実施が具体化した高校について、逐次策定、公表、実施することとしております。そうしたことから、この計画の中で西部拠点校の整備計画についても触れていないところです。

 このたび、新たに設置を検討しております定時制・通信制課程については、単位制を導入し、浜田高校において現在行っております夜間の定時制と通信制の日曜のスクーリングに加えまして、昼間の定時制、平日スクーリングの実施も考えております。そして、そのために必要な教室を備えた専用の校舎の整備を検討しております。

 そうした整備については、浜田高校敷地内に整備するための敷地利用計画の策定など具体的な計画策定を行う経費を、平成21年度当初予算でお願いしております。


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