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池田議員(自民)

 

(問)専門高校の実践教育について

1.将来の仕事に対する意識づけについて、早急に取組を始めるべきと思うが所見を伺う。

 

(答)教育長

1.まず、小学校から申しますと、私は「働くということはどういうことか」ということの意義を教えることが必要だと思っております。

 そのためには、幼児とか小学校の段階から、できることについてはしっかり手伝いをさせるということ、それによりまして体を動かしたり、あるいは汗をかいたりということで、忍耐力とか根気、あるいは注意力などを体験的に学ぶということが必要だと思います。

 今、そういう面が教育の中で欠けているのではないかと思っております。むしろ、働くこと、それにより金を稼ぐのは努力がいることということが疎かになりまして、パソコンで株の売買をして金儲けをしたり、あるいは汗をかかないで儲けることがかっこいいというふうな風潮、ということがあろうと思います。望ましい勤労観とか、社会人としての人格を育てるということについては、小学校の段階からやる必要があろうというように思っております。

 


(問)

2.中学校の進路指導は充分な精査のうえ行われ、生徒が希望する高校を受験できるよう指導されているか伺う。

 

(答)教育長

2.中学校の進路指導については、まず一つは、地域の産業とか企業、あるいは様々な職業が社会にある、ということを教えていくということが必要と思いますし、もう一方では、生徒の夢とか希望を尊重するということを基本的な考え方として行っていく必要があると思っています。

 そうした視点で、中学校では、進学します高校とか企業についての情報の提供、本人や保護者と進路についての面談を適宜行うということ、進学を希望する高校での1日体験入学を取り入れるというふうなことに応じまして、できるだけ一人一人の生徒に応じたところの進路指導を行うようにということで、また、そういうふうに努めていると考えております。

 


(問)

3.教員にもっと踏み込んだ資質を求め、学校に対しても義務教育である小中学校でのキャリア教育の徹底、中学校時の将来設計に基づいた学校選択の確立、高校での実践教育を徹底的にやってもらいたいが、所見を伺う。

 

(答)知事

3.ご指摘になられましたように、この社会でしっかり生きていくことができる子どもたちを育てる、これが教育の原点と申しますか、大事な点だというふうにご指摘されたわけです。私もその通りだと思います。子どもたちが親から離れて自立するまでの過程が教育なわけでありまして、教育の過程で自立する力をつけていく。しかし、それはいろいろあるわけでございます。人によって早く自立の仕方を見つける人もいますし、見つけない、時間のかかる人もいます。

 教育のプロセスにおいて自立する、どうしたら自立できるのか、何を将来するのか、そういうことを学ぶチャンスを与える、理解を与える、これ、教育の大事な課題だと思います。小学校、中学校、高校、それから専門学校等々によりまして、対応は違うと思いますけれども、そういう努力をすべきだと。時々学校などにも参りますが、専門学校等々では実習に近いような教育もされておられるわけでございまして、各学校でいろいろな工夫をしてそういう努力をする必要があると考えております。

 

(答)教育委員長

3.キャリア教育は非常に重要であると思っております。

 子どもたちが将来の夢や目標を持って、自ら考え、適切な進路を選び、社会人・職業人としてたくましく自立していくことができるように、学校では、働く事への意欲を高めるような教育をしていく必要があります。

 このキャリア教育は決してたやすいものではありませんが、様々な情報を与え、体験させ、職業にはそれぞれに意味があり、仕事の尊さや働くことの喜び、楽しさ、あるいはまた、厳しさ、難しさがあるということを教えることは非常に大切であります。こうした教育を通して適切な進路選択が行われることが理想だと考えております。

 幸いにして自らの夢や将来の目標が定まった子どもたちにとりましては、こうした学校での学習は非常に意義深く、意欲的なものになるに違いありません。

 そうした子どもが一人でも多く育っていくように、キャリア教育・実践教育は小学校、中学校、高校と、子どもの発達段階に応じて効果的に、また、かつ適切に行っていく必要があると考えています。

 

(答)教育長

3.中学校については、先ほど、申し上げましたので割愛させていただきますが、中学校の段階あたりですと、ある程度やっぱり夢を持たせないかんと思うんですね。

 自分のことに置き換えましても、中学校の時に明確にこれになりたいというところまで、なかなか決めがたい部分もあります。

 そういう中で、高校を、進路を決めるわけでありまして、普通高校あるいは専門高校に、進学するということであります。

専門高校に進学した生徒にとっては、それが社会に出る場合の、まさしく、職業教育に当たるわけでありますから、これは、やはりしっかりした知識と技術を与える必要があるということになろうかと思います。

 毎年度、資格を取得しました、例えば、電気の技術でありますとか、情報の技術でありますとか、あるいは簿記とかの資格を取得する、一定の要件といいますか、レベル以上の生徒を表彰する制度を持っていますが、毎年度300名からを超えまして、今年の場合も350人以上の対象者のうちの代表に表彰状といいますか、顕彰表彰をいたしているところであります。

校長との話を聞きましても、そういう努力目標を持たせまして、自分はこういう資格を取るんだ、ということは勉強の励みにもなるし、あるいはお互いが切磋琢磨するひとつの目標にもなるということであります。

 もう一つは、実践教育として、今年度から行っております、「働くことを学ぼう」推進事業の中で得ました知識あるいは参考事例を元にいたしまして、来年度からは14の専門学校全てにおいて課題研究の事業を1500万の予算をお願いしながら、やっていきたいと思っております。

 


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