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報告第92号

 

(小林高校教育課長)

 報告第92号平成23年度島根県公立高等学校入学者選抜の合格者数についてご報告する。

 3月8日、県内一斉に学力検査を実施し、3月18日10時に合格発表を行い、併せて合格者に対しては中学校を通じて合格通知を送付したところである。

 全日制の入学定員5,800名から推薦入学等で合格内定した836名を除いた人数が、一般選抜の募集定員である。高専や私立学校の第1志望者からの辞退があり、最終的な実受検者数が4,372名、合格者数は4,303名であった。

 定時制については、推薦入学の志願者がいなかったため、入学定員320名、一般選抜募集定員320名、うち合格者数が121名であった。

 一般選抜と推薦入学の合格者数は、全日制5,139名、定時制121名、合計5,260名である。

 続いて推薦入学についてご説明する。スポーツ特別推薦では合格者数が30名であった。

 文化特別推薦については、合格者数3名と非常に少なくなっている。現在、高校入試制度に関して県教育課程審議会に諮問をしているところであるが、新年度早々、第3回目の会を開き、この文化特別推薦を含む入試制度全般についての答申をいただく予定である。

 中高一貫教育校については、学力検査を行わず、簡便な入試として、面接及び作文を行っている。今年度の志願者数は、飯南高校で35名、吉賀高校で27名であった。吉賀高校については、この特別選抜の27名が学校全体の合格者数になっている。飯南高校については、この中高一貫の特別選抜で35名、加えて該当中学校以外から17名の合格者があり、合計52名の合格者となっている。

 前述のスポーツ特別推薦、文化特別推薦の他に、一般の推薦入学を各高校で実施している。一般推薦は29校62学科で募集し、最終的に志願者780名、合格者741名であった。競争率すなわち志願者数に対する合格者数の割合は1.05倍であった。

 合格者数が入学定員に満たなかった学校については、全日制37校中30校、定時制3校中3校であった。

定時制課程の今後の日程については、松江工業、宍道高校及び浜田高校の併設定時制で2次募集を行う。昨日で出願を締め切り、作文及び面接等を3月28日、合格発表を3月30日に行う。

 資料の最後の頁に学校ごとの一覧を載せているのでまたご覧いただきたい。今年度の特徴として、県外からの合格者の増が挙げられる。全日制・定時制合わせて県外からの合格者数は83名で、昨年57名から26名の増となっている。県外に募集を行っている横田、島根中央、矢上、浜田水産、津和野、隠岐、隠岐水産、隠岐島前の8校全てに県外からの合格者があり、24名の増である。この8校の増加分が県全体の増加分になっているので、県外からの生徒募集の取り組みも少しずつ効果が上がっているものと考えている。

(土田委員)

 2点について伺う。資料の最終頁、学校別の一覧を見ると、実受検者よりも合格者数が多いところがあるが、なぜなのかが1点。また、実受検者と合格者数と比較すると、相当数不合格にしている学校もあるようだが、定員数に満たない場合は何とか生徒を受け入れる余地がないのかが1点。

(小林高校教育課長)

 最初のご質問については、資料の受検者数には第1志望の生徒数しか挙げていないので分かりにくいと思うが、合格者数には第1志望が不合格で第2志望で合格した生徒も入れているので、実受検者よりも合格者数が多い場合が出てくる。

(土田委員)

 2番目の質問については、例えば松江北は募集定員318名、受検者313名、合格者数307名であり、6名が不合格となっている。定員に満たないのに不合格とするのは、点数が極端に低いためであるのか。

(小林高校教育課長)

 基本的には、学力検査の結果と中学校の個人調査報告書を見ながら総合的に選抜するのであるが、各学校の入学者選抜に対する考え方は様々である。場合によっては、入学はしたものの他の生徒と一緒にやっていくことは難しいと判断されることもある。結果として、定員割れにも関わらず不合格とするような例は、北高に限らず他の学校でもある。

(土田委員)

 定時制課程の第2次募集について、募集定員に対する応募人員はどの程度であるのか、把握されていれば伺いたい。

(小林高校教育課長)

 松江工業は定時制4名、宍道高校は午前、午後、夜間合わせて11名、浜田高校は定時制4名、合計19名の応募があった。通信制についてはまだ詳細な数を把握していないが、宍道高校には昨年よりもかなり多い希望があったとのことである。

(山本委員)

 県内5校にある理数科のうち、松江南、出雲、浜田の3校が定員割れになっている。例年同じ様な状況であるのか。今後の理数科の在り方については、審議会への諮問等により検討していくのか。

(小林高校教育課長)

 理数科の志願者数は年によって波がある。様々な要素が影響して、結果としてかなり定員割れするという年もある。但し、西部地域は概して中学卒業者数が減っているので、そのことが影響してるとも考えられる。今後の理数科の在り方については、医師不足対策にも関わることであるので、重要な課題であると認識している。

(山本委員)

 例えば、松江北の受検者50人のうち不合格になった10人を、第2志望の学校で合格させることはできないのか。理数科から理数科は不可能で、理数科から普通科は可能であるのか。

(今井教育長)

 第2志望はどちらからも可能である。

(三上県立学校改革推進室長)

 理数科は全県を区域としているので区域に関係なく受検することができる。但し、松江北の理数科を志望した場合は、松江南の理数科は志望できない。松江市内の松江北、松江南、松江東の普通科も同様であり、いずれかの普通科を1つ志望すれば、残り2校の普通科を志望することはできない。

(今井教育長)

 理数科については松江北の区域で松江南を受検することは可能である。また、同じ学校で第1志望を理数科、第2志望を普通科とすることは問題ない。

(北島委員長)

 松江東は合格者が定員より1人多いが何故か。

(小林高校教育課長)

 定員を厳守するようにしているが、現時点では定員1名オーバーしているが、入学時には定員の240名となる。急に保護者の転勤が決まる等によって、そのようなことになった。東高で一旦合格しているので、東高から転学による入学という形になる。

(北島委員長)

 西部は軒並み定員割れしているが、私立や県外の高校への流出は影響しているのか。

(小林高校教育課長)

 入学定員は、中学校の卒業者数をはじめとして諸々の要素を考慮して設定しているが、実際、私立高校に進学する生徒もかなりあることは事実である。

 

 

 


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