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議決第21号

 

(原田特別支援教育室長)

 議決第21号平成23年度特別支援学校(高等部・専攻科)入学定員についてお諮りする。

 特別支援学校の入学定員の発表は、従来、高等学校の定員発表と同時期の10月下旬に行っていたが、今年度から高等学校と分けて12月に発表することとした。

 これまでは、毎年9月上旬までに各特別支援学校で実施する就学相談会の参加希望者数をベースとして定員、学級数を設定していた。しかし、この段階では中学校における進路指導が定まっていない生徒や相談会への参加希望を出したものの、参加しなかった生徒の数も含まれていたため、設定した定員、学級数と入学後の実際の生徒数、学級数との間に大きな開きが生じていた。

 この乖離を解消するため、今年度からは定員発表時期を2か月ずらし、就学相談会へ参加した生徒の受験希望を把握した上で、その希望をベースに入学定員を設定することとした。なお、特定の学科に相談会への参加者がいない場合でも、これまでどおり最低限の定員、学級数を設定することとしている。

 資料1の2、1の3が各特別支援学校の入学定員である。視覚障がい、聴覚障がいは入学定員を12学級、66名としている。知的障がい、肢体不自由、病弱は入学定員を47学級、256名としている。

 専攻科は盲学校と松江ろう学校であるが、入学定員を7学級、41名としており、昨年と比べて3学級減としている。先ほどご説明した9月時点での就学相談会の参加希望者数を基にすると、昨年度よりも多くなっていたが、その後、更に精査した結果、3学級減という形になった。

 1の1に戻っていただくと、(3)に訪問学級と記載している。これは、障がいが重く、学校に毎日通うことが困難で、自宅や病院で週2回から3回の教育を受ける子どもたちの学級設定であり、現在実態を把握中である。今回の定員には含めておらず、今後、対象生徒を特定して学級を設定することとしている。

 それから安来高校と邇摩高校にある松江養護学校と出雲養護学校の分教室については、来年度で3年目を迎えるが、両教室とも単一障がいで1学級、8名の定員を設定している。

 なお、今回発表した学級数及び生徒数に基づき、平成23年2月3日に12校で入学者選抜検査を行う。平成23年2月19日に合格発表を行う予定であるが、合格発表後に実際の入学者の見込み数に応じて学級編成を行い、教職員の配置を行う予定である。

 入学定員の考え方は従来どおりであるが、先ほどもご説明したとおり、設定した定員、学級数と入学後の実際の生徒数、学級数との乖離を解消するため、今年度から精査してこの時期に発表させていただくものである。

(土田委員)

 現在、「今後の特別支援教育の在り方に関する検討委員会」を設けて検討中であると思うが、その検討状況と定員の設定と連動している部分があるのか。また、訪問学級について、現時点でどのくらいの生徒の数を把握しているのか。

(原田特別支援教育室長)

 検討委員会では10年先を見据えた検討を行っており、将来的な生徒数の増加を見込んでいるが、来年度は微増ということであり、検討状況と直接連動しているわけではない。訪問学級については、12校中の3校が対象であり、出雲養護学校、益田養護学校、松江清心養護学校の高等部で3名の生徒が学んでいる。

(安藤委員)

 入学者選抜検査の方法はどのようなものか。また、選抜の結果、入学できない生徒がいることがあるのか。

(原田特別支援教育室長)

 選抜検査方法は、盲学校を除いて面接と調査書を基準にして合否判定を行っている。盲学校はあんま、はり、指圧等の国家資格の取得を目指している学校であるので、面接と調査書の他に学力試験を行っている。特別支援学校については、ここ数年はほぼ受検者全員が入学して学んでいるという状況である。

(北島委員長)

 定員をオーバーした場合でも入学を認めているのか。

(原田特別支援教育室長)

 例えば、単一障がいの場合は8名で1学級としているが、入学者が9名でも10名でも2学級というのは変わらないため、大きな変動はない。このことついては定員を設定する際にかなり精査している。

 

 


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