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議決第15号

(北島委員長)

 議決第15号平成23年度県立高等学校入学定員については、大きく分けて島根県立浜田高等学校今市分校の募集停止についてと県立高等学校の入学定員についての2つに分かれる。

 県立高校の再編については、これまで教育委員会会議の場で様々な議論を行ってきた。また、今市分校の状況についても何度も説明を受け、協議を重ね、意見交換してきたところである。今市分校の募集停止については、先般から県教育委員会で地域、PTA、保護者の方々に対して説明したり、説明会を開催されたと聞いている。本件については、その説明会などの状況も伺いながら、慎重に審議して教育委員会としての結論を出したいと考えている。

 まず最初に、島根県立浜田高等学校今市分校の募集停止について、これまでの経緯、説明会などの状況について高校教育課から説明をお願いしたい。

(小林高校教育課長)

 議決第15号平成23年度県立高等学校入学定員についてお諮りする。

 まず、島根県立浜田高等学校今市分校の募集停止について、資料2の2、2の3によりご説明する。募集停止の理由は、近年入学者が非常に急激に減少し、小規模化が進行し、非常に在籍生徒数が減っている。2の3の表に在籍者数の推移を載せている。10年前の平成13年は91名であったが、昨年度は49名、今年度は41名と急激に減少している。入学生も昨年度が10名、今年度が12名であり、急激に小規模化が進んだ。

 こういった状況を踏まえ、総合的に次の観点から検討を加えてきた。1つ目は地域の生徒にとって魅力ある教育環境を整えるという教育的見地である。例えば、体育のように集団でプレーをしたり、音楽指導などでもある程度の人数がいる方が成果が上がるといった学習面、部活動も非常に限られたものしか設けることができないということ、体育祭や文化祭などの学校行事もある程度の人数がいないとなかなか厳しいといった状況などである。

 2つ目は「県立高等学校再編成基本計画」による分校の統廃合基準として、在籍者数が63名を下回るというものを設けている。在籍者数は平成20年度は67名であったが、昨年度は49名と基準を大きく下回った。我々としては特に今年度の状況がどうなるかということを注視してきたが、今年度は増加ではなく、更に減って41名ということになった。

 3つ目は地域における生徒の進路動向ということである。今市分校は旧旭町にあるが、旭中学校と金城中学校からの入学者について、2の3の丸2の表にまとめている。地元の旭中学校からは平成20年度と平成21年度は入学生がなく、本年度は1名であり、金城中学校からは平成21年度は2名、本年度は5名であった。旭中学校、金城中学校の卒業生に占める地元の今市分校への進学率は極めて低い状況である。

 4つ目は近隣高校の設置学科や募集定員の状況であり、最後に浜田市内の中学校卒業者数が今年度に比べて60名程度減少することが見込まれているということである。

 こういった様々な観点から検討を加えてきたが、今後も更に規模が小さくなるということが予想されるため、生徒の教育環境を整えるという観点から、来年度の入学者選抜から生徒募集を停止したい。現在の1年生が平成24年度に3年生となり、卒業の期を迎えるので、その卒業時期にあわせて、平成25年3月31日をもって今市分校を閉じたいと考えている。

 なお、募集停止の考え方については、9月1日に今市分校の保護者の方々への説明会を行い、9月2日に旭自治区地域協議会の場で説明を行った。

(北島委員長)

 保護者及び地域への説明会での指摘など、その際の様子を説明していただきたい。

(小林高校教育課長)

 様々なご意見やご感想をいただいた。地域協議会の場では、主に募集停止の時期について、原則2年前となっているが、今回の公表時期はどうなのかという意見があった。

 また、前日の保護者説明会では、大きく3点のご質問やご意見をいただいた。1つ目は生徒数は減っているが、今市分校には現在非常に多様な生徒がおり、教育の場として保護者も信頼し、その成果を評価しているという意見であった。2つ目は地域協議会と同じく、募集停止の公表時期が原則2年前となっているにもかかわらず、この時期になって急に話があり、非常に唐突であるということであった。3つ目は在校生の今後の教育環境がどうなるのか非常に不安であるということであった。

(北島委員長)

 これまでの説明を踏まえて、委員の皆様のご意見をお願いしたい。

(山本委員)

 今市分校の沿革史によると、当初は定時制ということで開校し、浜田高校になってから全日制に変わっている。全日制の普通科ということで、この分校の価値は非常に高かったのではないかと思う。一方で、現在は交通網が整備され、経済圏や商業圏が広がり、少子高齢化が進んでいる。このような状況の中、分校設置の意義について、地元からどのような話があったのか。

(小林高校教育課長)

 ある保護者からは、今市分校で非常にきめ細かい指導をしてもらって感謝をしているという話があった。私たちも今市分校の教員等が一体となって、一人一人の子どもを大切に指導するといった面で成果を挙げていることは承知している。

 しかし、分校のもともとの設置理由は、交通事情等で他校へ通うことができない地元の生徒を地元の高校で教育するということであり、説明の中でそういった話をさせていただいた。地元の入学者が極端に減っているということが、今回募集停止を判断した大きな理由の一つである。

(石井委員)

 仮に募集停止となった場合、在校生の通ってきていた地域から通える学校が用意されているのか。

(小林高校教育課長)

 現状として、旭地区や金城地区から浜田市内へは十分に通うことができる。また、今市分校はもともとは矢上高校の分校であったので、矢上高校へバス通学している旭地区の生徒や同校の寮に入っている金城地区の生徒もいる。更に江津市内まで通っている生徒もおり、通学という意味での対応は十分可能である。

(安藤委員)

 大規模な学校が少し苦手な生徒やこういう小規模校だから入学させたいという希望を持っている中学生の保護者もいると思うが、そのケアをどのように考えているのか。

(小林高校教育課長)

 浜田市内や江津市内の高校や矢上高校においても、それぞれ一人一人の生徒を大切にした生徒指導や学習指導をきめ細かく行っている。各学校にも定期的にスクールカウンセラーを配置したり、教育相談部や生徒指導部でそういった様々な生徒への対応をしている。

 また、浜田市には島根県教育センター浜田教育センターがあり、常時、生徒、保護者、教職員の教育相談等を受ける体制が整っているので、各学校でも多様な生徒への支援や対応は十分果たせると思う。今回、募集停止ということになれば、県教育委員会としても一層指導していきたいと思っている。

(渋川委員)

 やはり原則2年前に公表するというところがひっかかるが、どのように考えているのか。

(小林高校教育課長)

 2年前の1学期末までに公表することが望ましいが、予想以上に急激に生徒数の減が進み、昨年度在籍者数が49名となった時点で統廃合基準をかなり下回ったので、すぐに募集停止を考えるような状況もあった訳であるが、今年度の入学状況等も見て判断しようと考えた。その結果、41名ということで、入学生の出身中学校などを含めて慎重に検討し、来年度も更に中学校の卒業者数が減っていくという状況を踏まえ、生徒の教育環境としてこの時期がもうぎりぎりであると考えた。

 現在の中学校3年生でも今市分校への進学を考えている生徒がいると思うが、進路指導もこの時期であれば、何とか2学期に対応できるのではないかと考えている。

 原則的には2年前の1学期末までに公表するという基準をつくった際も、今後、場合によっては急激に減少していく可能性があるため、原則的にはとしており、今回はやむを得ない状況となったということである。

(今井教育長)

 これまでもご説明してきたが、平成20年度は在籍者数は67名であり、地元の旭中学校からの入学者数はゼロであった。21年度は在籍者数が49名となり、統廃合基準の63名を下回った上、旭中学校からの入学者数はゼロであった。一方で、基準を下回って1年目ということもあり、もう1年様子を見れば、もう少し増える可能性があるかもしれないという思いもあり、結果としてこのような公表時期となった。

(伊藤教育監)

 地元と保護者への説明会へは私も出席して説明を行ったので、私からも状況をお話しさせていただく。意見は公表時期に関するものが主であったが、地域の方からは、何か特色ある学校として存続できないだろうかという提案があった。

 私からは、そういった地域との連携は、どの県立高校でも一生懸命進めてきており、地域に存在する高校として努力してきている、今市分校も旧旭町の皆様方のご支援があって実績を挙げ、これまで継続してきた、しかし、その結果として大変残念ではあるが、このような状況となったということをご説明した。

(渋川委員)

 募集停止ということになった場合、急にこのような話を聞いた在校生や保護者への支援が必要だと思う。

(小林高校教育課長)

 それは、私たちがこれから一番きちんとやるべきことだと思う。このことによって、現在の1年生、2年生の教育環境が低下してはならないと思う。今以上に教職員が一体となり、県教育委員会も様々な支援を行いながら、卒業やその先の進路まで責任を持って対応したいと考えている。

(石井委員)

 最初に体育や音楽のお話があったが、現在でも在校生だけでは体育の授業でもサッカーなどができないという状況だと思う。仮に来年2学年となり、再来年は1学年となった場合、教育環境を整えるという意味で、どこかの学校と統合するような話はなかったのか。

(小林高校教育課長)

 具体的にそういった検討はしていない。私たちとしては、今後、学校や保護者からの要望に極力対応できるような形にして、今市分校へ入学した生徒は今市分校の卒業生として送り出したいと考えている。

 ただし、保護者への説明会でも、学園祭などの学校行事が一体どうなるのかという話もあったため、地域の方や卒業生、あるいは浜田高校、矢上高校などに何らかの形でバックアップを考えて欲しいと思っているし、県教育委員会としてもできる限りの支援をしたいと思っている。

(北島委員長)

 今市分校の募集停止については、非常に残念な話であるが、これまでの協議の経緯や今回の説明、各委員からの意見も踏まえ、やむを得ないということで了承することとし、県立高等学校の入学定員について審議を進めることとしたい。

 次の審議に移る前に、私から改めてお願いをしておきたい。まず、本日の結果はすぐに保護者を始め、関係者にきちんと説明をしていただきたい。また、在校生の教育環境を第一に考え、最善を尽くすようにしてもらいたい。在校生や保護者からは様々な要望があると思うが、真摯に受け止め、誠意をもって対処していただきたいと思う。

 少々苦言となるが、今回の件は県教育委員会が慎重になり過ぎたため、その結果、生徒や保護者に大変迷惑をかけたことは紛れもない事実であろうと思う。十分に反省していただき、今後は何事においてもスピーディーな処理を行うよう心がけていただきたいと思う。

 それでは、県立高等学校の入学定員について説明をお願いしたい。

(小林高校教育課長)

 続いて2の4をご覧いただきたい。来年度の県立高等学校の入学定員についてご説明する。来年3月の県内中学校卒業者数は、今年3月と比べて224名減少すると見込まれており、地域別の状況はIIの2の表で示している。地域別で大きな減があるところが、出雲・斐川・平田でマイナス49名、浜田・那賀でマイナス60、益田・美濃でマイナス78となっており、入学定員を減ずることを考えた。

 まず、出雲・斐川・平田の内訳を見ると、旧平田市と斐川町を合わせた減が47名となっている。現在、平田高校の入学者の約80%が旧平田市と斐川町から来ているため、来年度は平田高校を1学級減とすることを考えている。浜田・那賀については、マイナス60名となっており、先ほどご審議いただいた今市分校の募集停止を考えている。益田・美濃地域は益田高校と益田翔陽高校の2校があるが、益田翔陽高校は平成21年度に1学級減としているため、来年度は益田高校で1学級減とすることを考えている。その他の地域では、大原地区がマイナス39名となっているが、大東高校と三刀屋高校の2校があり、現状維持が適当であると判断した。

 IIの4の入学定員のまとめをご覧いただくと、全日制で3学級、120名の減と考えているところである。

 各学校、学科別の入学定員は2の5、2の6の表に掲載しているとおりである。通信制、水産高校の専攻科、定時制については、今年度と同じということである。

(石井委員)

 普通科と専門高校の比率はどのようになっているか。

(三上県立学校改革推進室長)

 島根県の場合、最近は、概ね普通科6、専門高校3、総合学科1といった割合で推移している。

(安藤委員)

 今の段階では中学生の進路希望がはっきりしていない状況だと思うが、問題はないのか。

(小林高校教育課長)

 従来は10月中旬頃に発表していたが、中学校側からは、進路指導を考えたときに、できるだけ早く発表して欲しいという要望が以前から出ており、今年度からは9月に発表していきたいと考えている。

 なお、従来は特別支援学校の定員と同時に発表していたが、特別支援学校については、できるだけ生徒の実態が分かった後で発表することとし、今年度から12月に発表したいと思っている。

(山本委員)

 少子化が進んでいるが、将来的に生徒の数はどんどん減少していくのか。

(三上県立学校改革推進室長)島根県では、平成11年からの10年間で約2,600人ぐらい減少してきた。今後は平成21年からの10年間で約1,000人ぐらい減少する見込みであり、減少幅は少なくなってくるが、確実に少しずつ減っていく状況である。

 

 


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