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報告第37号

 

(秋利義務教育課長)

 報告第37号平成22年度島根県学力調査及び全国学力・学習状況調査の結果についてご報告する。

 もう既に記者発表させていただいた内容で、ご承知のこととは思うが、県の学力調査については、全国の学力調査が抽出になったということで、今年度から小学校6年生の国語、算数、中学校3年生の国語、数学を加えて実施したところである。

 教科毎の結果については、資料9にあるように、小学校ではやや全国的な値を下回り、中学校では全国の値を上回った状況である。意識調査のところで、国語、社会、英語が好きな児童生徒がやや増加しているというところがある。理科、算数、数学は前年と同じかやや下回っているという状況があるので、理数系の指導自体ももう少し工夫が必要ではないかと思っている。

 それから、家庭での学習時間30分以下の児童生徒が減少しており、学習時間そのものは少しずつ増加している傾向にある。また、1か月に読む本の冊数が若干増加した、あるいは携帯電話を使用する児童生徒の割合が横ばいであるということで、携帯電話等の使用についてPTAなどに呼びかけてきたことがこういう形になって出てきているのかなという気がしている。

 全国学力調査については、今年度から抽出ということで、実施校数を見ていただくと、小学校が91校で全校の38.1%、中学校は54校で51.4%ということで、参加児童生徒数は5,771人であった。結果は県の学力調査と同様に、小学校では全国をやや下回り、中学校では上回った。

 先ほど石井委員からご指摘があったように何故そのようになっているかについては、競争意識というところもあるだろうし、活用問題に慣れていないといった部分もあるかと思っている。また、発展的な学習が不足しているという点もあり、もう少し難しい問題へ取り組む力をつけていくことが必要ではないかと思っている。このことについては、調査結果を基に、指導主事と今後どのように進めていくか検討していきたい。

 また、意識調査のところで、島根県のよさとして、早寝早起き朝ご飯であるとか、地域行事への参加、近所の人へのあいさつ等、そういったところが全国と比べて非常に高い分、勉強時間がやや全国に比べて少なくなっている。もう少し学習プリント配信システムをしっかり活用して、そういったところで力をつけてもらいたいと思っている。島根県の子どもたちは、与えられることに対しては一生懸命取り組むが、自分からやる姿勢が少し足りないのではないかと感じているので、高校へ向けて、自主的に学習に取り組む姿勢をつけていくということは必要なことではないかと思う。

(山本委員)

 この調査は全国は抽出ということである。予算の関係もあると思うが、県としては、将来的にどこまで実施する方向で考えているのか。

(秋利義務教育課長)

 今のところ、国は来年度も抽出という話がある。経年比較を行うためには、小6と中3で国語、算数、数学のデータがきちっとあるということが必要である。また、学校現場からは、全国学力調査をやるのもいいが、県の学力調査を続けて一緒にやってもらった方が経年比較がしやすくていいという話も聞いている。子どもの負担ということもあるが、県の学力調査については、今後も続けて今の教科をやりたいと考えている。

 

 


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