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報告第109号

 

(大矢生涯学習課長)

 報告第109号学校図書館活用教育図書の寄託先についてご報告する。

 平成22年度当初予算で、子ども読書活動推進事業における学校図書館活用教育図書整備事業ということで、県立図書館の司書等が選定した学校図書館活用教育のモデルとなる図書約2,000冊、これを基本パッケージと言っているが、この基本パッケージを市町村立図書館に寄託して、周辺の小・中学校で共同利用させることとしている。基本パッケージは、あくまでも県の財産であるため、これらの図書を学校より身近な公共図書館にお預けするという想定である。この寄託先として、市町村立図書館の10カ所を決定した。

 予算的には6,000万円を計上しており、1パッケージ2,000冊が約500万円ということで、県立の施設が2か所、市町村の図書館が10か所、計12か所ということである。

 寄託先を選考する観点として、1点目は、以前、学校図書館大改造のような石見小学校の事例もご覧いただいたが、そのような頑張っている学校図書館があるということや、司書を配置する、あるいは図書交流の予算措置をしているなど、そういったことを考慮している。

 2点目は、支援体制が整備され、波及効果が期待されるということで、学校図書館のために、市町村や公共図書館、市町村立図書館等に支援センターを設けたり、子ども読書活動の推進計画を策定していたり、あるいは学校図書館をつなぐネットワーク構築も図っているというような、一つ一つの事例について考慮している。

 また、3点目として地域バランスということである。県全体に目を向けて、学校教育の基準というものを守っていきたいということもあるし、一方、教育事務所の配置の中で、近隣の市町村へ図書等の共同利用の普及が図られるということも考慮している。こうした3つの観点に基づいて選考した。

 選考にあたっては、資料7の2の要領に記載しているように、参事、義務教育課長、生涯学習課長、県立図書館長で構成する選考委員会を開き、先ほどご説明した観点に基づいて審議し、その結果を教育長に報告し、寄託先を決定したところである。

 具体的には、松江教育事務所管内では安来市と東出雲町、出雲教育事務所管内では奥出雲町と斐川町、浜田教育事務所管内では浜田市、大田市、邑南町、益田教育事務所管内では益田市、隠岐教育事務所管内では海士町と隠岐の島町という10カ所ということにした。このほか県立図書館、西部読書普及センターにもこの図書のパッケージを配付することにしている。

 配付の時期については、6,000万円という大きな物品調達の事業で、特定調達という手続を踏むということがあり、夏から秋にかけてということになるかと思っている。

(石井委員)

 これは、集団読書活動のようなものも考慮しているのか。例えば、同一の本が40冊一遍に入るというようなことではないのか。

(大矢生涯学習課長)

 先ほど申し上げたように、今後の学校図書館活用教育のモデルとなる図書ということなので、決して複数のものをセットにするのではなく、図鑑などの大型の資料等、一つの学校図書館に必要であろうというものを、一通りパッケージとして配付するということである。市町村がこういうものをご覧になって、自らが図書を整備するときの参考にしていただきたいという気持ちもある。

 

 


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