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報告第70号

 

(倉本高校教育課長)

 報告第70号県立学校における県費外会計調査結果についてご報告する。

 大田高校の卒業生会会計の不正流用を受けて、54校の全ての県立学校における学校徴収金等取扱要綱の運用状況、さらに事務処理の状況を把握するために調査した。調査期間は10月9日から10月28日の約3週間かけて実施した。

 その結果について2番目の不正支出の有無であるが、不正支出はないことを確認した。

 3番目の各県立学校における県費外会計の状況であるが、県費外会計の範囲として、丸1学校徴収金会計と丸2団体会計のそれぞれの学校で合計1,139の会計があり、その調査をした。

 資料2の2の4番目の各県立学校における学校徴収金等取扱要綱の運用状況についてであるが、丸1から丸6を重点的に取り上げて調査した。

 丸1通帳と印鑑が厳密に分離して管理されているかについては、不適切な管理を行っていた学校はなかった。

 丸2人事異動に伴う通帳・印鑑・帳簿等の受け渡しが適切に行われているかについては、適切に行われていない学校が1校あり、大田高校であった。

 丸3校長による1学期末の点検が実施されているかについては、実施をされてない学校が1校あった。これについては、その後指導をしている。

 丸4監査が適切に実施されているかについては、実施されていない学校はなかった。

 丸5会計毎に帳簿等が整備されているかについては、帳簿等が適切に管理されてない学校が2校あった。その下に注をつけているが、そのほかに通帳の写しを出納簿の代用にしたり、利息等の収入伺いをその都度作成していない事例があり、28件の会計で改善の指導が必要であった。

 丸6団体会計において、学校長に対し、書面による委任がなされているかについては、一部の団体から書面による委任がなされていない学校が2校あった。また、周年事業を行い、その後、その実行委員会が解散をして実体がなくなっているような委任の手続をとることが困難な会計を17校の学校が持っていた。

 資料2の3の5番目の調査結果の総括であるが、丸1今後とも学校長のリーダーシップの重要性を感じるということである。校長の認識の大小により、学校で適切な処理がなされているのではないかと思っている。

 丸2校長・教頭・事務長の責任意識と相互の連携の重要性ということで丸1に関連するが、校長のリーダーシップでいわゆる報・連・相という部分がかなり徹底をしてくるのではないかと考えている。

 丸3大田高校でも問題になったが、人事異動時期に事務の引き継ぎをきちんと行うことに注意が必要である。

 丸4団体会計において団体側との間の責任の所在が曖昧になりがちで、どの程度まで学校が責任を持って会計の処理をするかというところがやや曖昧であった。

 最後に、6番目の今後の対応策であるが、今年度の対応として、丸1校長会、あるいは校長・事務長合同会議で、要綱の遵守について周知徹底を図りたい。丸2今回要綱に合致しない事項について、改善を指導し、その改善状況を確認したいと考えている。確認の方法は、報告書の提出、あるいは必要に応じて現地調査を実施したいと考えている。

 来年度以降の対応として、当面の間、年1回学校を訪問して、会計処理状況を点検、確認することを考えている。

(渋川委員)

 事業目的が完了した会計について、実行委員会が解散したりしたお金はどうするのか。

(倉本高校教育課長)

 実態としては、そのまま学校が預かっているというのが多くのケースである。なかなか使うにも使えないこともある。例えば何年後に同じような実行委員会があるときに使えることもあると思う。

(北島委員長)

 2年続けて、不幸にして事件が起こったので、もう3回目はないという覚悟でやらないといけないと思っている。学校の先生がかかわっているお金として部費もあると思うが、気をつけておくべき会計ではないかと思っている。最初から保護者に任せるなど、先生が絡まない方法を考えてもよい気がしている。

 

 


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