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協議第1号

 

(板倉総務課管理監)

 協議第1号教育委員会の点検・評価に係る島根県総合教育審議会の意見聴取についてご協議する。

 今後のスケジュールについては、資料のとおり本日の教育委員会会議で協議、8月27日の総合教育審議会で意見聴取を行い、9月7日の全員協議会までに内容を固める必要があるので、教育長臨時代理により決定し、9月14日の教育委員会会議で報告・承認を求めることとしたいと考えている。

 「しまね教育ビジョン21」を平成15年度策定し、平成20年3月に改訂したところであり、それを教育基本法第17条に規定された「教育振興基本計画」として位置づけている。

 平成19年6月、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」が改正され(平成20年4月1日施行)、教育委員会は毎年その権限に属する事務の管理及び執行の状況について点検及び評価を行い、その結果に関する報告書を議会に提出するとともに、公表することとされた。これを受け、県教育委員会は、同ビジョンに示した基本理念、施策体系及び施策展開の考え方等に沿って、点検・評価報告書を作成することとしている。

 内容についてであるが、報告書の構成は目次のとおり趣旨、点検評価の構成、点検評価項目、数値目標項目、そしてしまね教育ビジョン21取組状況の点検・評価という構成になっている。

 2ページの点検評価項目であるが、6施策あり、施策ごとに具体的な取組で構成されている。

 3ページの数値目標項目であるが、教育委員会の点検評価を全体としてどうなっているのかわかりやすく数値であらわしている。数値で全部が示せるわけではないが、全体のベンチマークとしてはこの数値の進捗状況によりある程度わかる形になっている。

 4ページから施策ごとに基本的な考え方、平成20年度の取組の概要、数値目標をそれぞれ記載している。施策全体の評価として、例えば7ページの施策1の「心身の健康を大切にした教育の推進」の評価、今後の対応ということで、施策1の評価、そして評価を踏まえた今後の対応が整理されている。

 また、平成21年度当初予算、あるいは補正予算で対応したものはできる限り反映させている。

 最後のページに参考資料と報告書の一覧を記載している。

(石井委員)

 食に関する指導で朝御飯を食べる子どもが増えており、すばらしい成果を上げていると思う。

(渋川委員)

 11ページの施策2の「夢を描き、その実現に向かっていく教育の推進」の評価、今後の対応のところで、「児童一人一人に応じたきめ細かな指導」とあるが、具体的にはどのようなことなのか。

(秋利義務教育課長)

 特別支援関係の軽度の発達障害的な子どもに対してにこにこサポート事業で特別に非常勤講師を配置しての対応や子どもによっては発達障害の中の学習障害という形で、例えば国語の漢字の部分が特に弱かったり、図形に弱かったりする子どもに対して放課後などに時間を組んでいる学校もある。また、学習プリント配信システムで段階を追ったプリントを用意しているので、子どもに応じた対応をしている。

(渋川委員)

 個々の子どもの得意分野、能力をさらに伸ばしていくような対応はあるのか。

(秋利義務教育課長)

 学習プリント配信システムは簡単な部分から難しい発展的なことまでできるので普通の宿題では簡単に終わってしまう子どもには担任が中心になって難しいものに取り組ませている。

(渋川委員)

 19ページの放課後プランについて、近くに老人ホームなどがあれば交流があるとお年寄りにも刺激になるし、核家族が多いのでお年寄りを敬うとか大切にする教育にもなるので直接触れ合う機会ができればと思う。

(大矢生涯学習課長)

 放課後子どもプランは、まず、子どもの放課後や休日の地域での過ごし方を検討する場をつくることから始まる。地域ごとの検討の場の中で、どういった形で子どもの放課後の過ごし方ができるかというプランニングをして、地域の実態に合った手法で実施している。その検討の場を設置している市町村は、21市町村のうち15市町村は大なり小なり検討の場ができている。

空き教室や公民館など地域によって場所の設定の仕方は変わってくる。例えば公民館などで放課後子ども教室をする場合、高齢者の方々に協力してもらい、高齢者と子どもが触れ合うこともあると考えられるが、地域地域によって様々である。

(山根委員長)

 放課後子どもプランに取り組む市町村の割合が71.4%で向上しているが、学校ごとにはどうなっているのか。

(大矢生涯学習課長)

 小学校区252のうち児童クラブもなく、子ども教室も未実施校区は、20年度末で57校区で22.6%である。知夫村のような離島の場合、島全体が子ども教室であるという認識をされていたり、中山間地の場合、ボランティアの確保が難しいという実態がある。

(山根委員長)

 運営主体はどうなっているのか。

(大矢生涯学習課長)

 実際の運営は公民館や学校であるが、市町村がリーダーシップをとって校区ごとにつくっている。

(北島委員)

 3ページの数値について平成20年度は平成19年度と比べておおむね数値的には上がってきているので、努力が実りつつあるのではないかと思っている。

 3の(1)のアの「1日に30分以上読書をする子どもの割合」は数値が下がっているが、学校司書を入れられることによって、改善されていくのだろうと期待をしている。

(安藤委員)

 評価の仕方について数値の出し方がこれでよいのか疑問がある。

例えば放課後子どもプランは、100%の目標になっているが、子どもの成長、健全育成のところでどのぐらい影響を受けているのかをどうやって見るのかである。

 例えば体力について親世代の子ども時代と比較しているが、体力は時代の流れで変わってきているので、単に1つポイントを置いて昭和50年を100として見るだけの評価では見れない部分がたくさんあると思う。具体的にどういう体力でアップして、低下しているのかを見ていかないと、今の子どもがどう変化しているのか、時代の中でどう変化しているのかは見えないと思う。

 

 

 


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