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報告第3号

 

(秋利義務教育課長)

 報告第3号平成21年度読書活動優秀実践校・図書館・団体(者)文部科学大臣表彰についてご報告する。

 優秀実践校について、昨年度は中学校2校であったが、平成21年度は東出雲町立揖屋小学校、海士町立海士小学校、及び雲南市立加茂小学校の小学校3校である。

 揖屋小学校は、平成18年度から学校司書が配置され、平成19年度からは校内研究で図書館教育に取り組んでおり、全校で組織的に取り組んでいる。

 海士小学校は、児童の読書活動の活性化を目指し「学校まるごと図書館構想」を掲げ、校内各所における読書コーナーの設置、授業での学校図書館の活用や読書ボランティアの活用などを積極的に行っている。

 加茂小学校は司書の配置はないが平成17年度から国語力育成を目指し、全校を挙げて授業や指導方法の改善に取り組んでおり、国語力育成のための基盤として読書活動を位置づけて研究に取り組んでいる。特に読書タイムや読み聞かせの時間の設定、あるいは公立図書館との連携など積極的に取り組んでいる。

 これらの学校は読書活動で学ぶ意欲を高める活動において、特色あるすぐれた実践を行っている学校である。

(大矢生涯学習課長)

 資料3の2の優秀実践図書館と優秀実践団体についてである。

 優秀実践図書館は大田市中央図書館である。この図書館は平成10年に開館した当初から職員とボランティアが協力し、おはなしの会や夏休み子ども教室等、広く子どもたちに親しまれ事業を実施しており、学校を人的、物的に支援している。人的な面では職員によるブックトークの出前や学校図書館を訪問しての運営相談を熱心に行っており、また物的な面においては、団体貸出専用の児童書約1万2,000冊を配架して貸出を行っている。特に小学校への貸出はクラス貸出を行っており、旧大田市内の小学校の8割程度が利用している。これだけ多くの団体貸出専用児童書をそろえ、学校への団体貸出に力を入れている市町村立図書館は類がなく、図書館の模範となる。

 優秀実践団体は伯太町子ども読書クラブである。このクラブは平成元年に伯太町子ども読書クラブとして発足している。その母体となったのは昭和61年の市中屋子ども読書クラブであり、それ以降各地区ごとにクラブを次々発足して、8クラブが結成されている。

 クラブの特徴としては、人形劇団「こうのとり」を結成し、地域のリーダーを対象に講演会や研修会を行い、新たな担い手を開拓、養成している。また長年ボランティアを続けてきた年長者に対してはリーダーサポーターという登録の制度をつくっている。

 長年にわたり子どもたちの読書力を育て養うための読み聞かせなどの活動となっており、伯太町の子ども読書活動の推進に大きく貢献している実践内容である。

 実践校、実践図書館、実践団体5団体について、東京において4月23日の子ども読書の日に表彰の式典がある。学校3校からは代表者が出席されるが、図書館と読書クラブは欠席ということである。

 このような表彰制度を活用して3月に決定した第二次「子ども読書活動推進計画」に沿って「子ども読書県しまね」の実現を目指していきたいと思っている。

 

 

 

 

 

 

 


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