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報告第62号

(河原高校教育課長)

 報告第62号平成21年度島根県公立高等学校入学者選抜実施要綱について御報告する。前年度と大きな変更はないが、資料6ページに主たる変更点を載せている。

 前回委員会でも申し上げたが、1つ目に文化推薦が、昨年度までの試行から正式実施へ移行することに伴い、今回実施要綱に記載した。

 2つ目として帰国生徒等の取り扱いについて一部変更している。帰国生徒等については、従来特別措置を取っている。どういうことかというと、帰国生徒には日本語等が不得意な生徒等がいるので、そういった子どもたちについては、従来帰国後2年以内の者については検査等の一部を減じる、例えば国語の試験をやめるといったことができるようにしていた。これは今後も引き続き行うのだが、その中で、特に最近、外国人生徒が本県でもかなり増えている。外国人生徒についても、従来は2年以内としていたが、2年以内というのは外国人生徒にとって難しいということで、他県も徐々にこの期間を延ばしている。島根県でも、外国人の生徒については今後、入国後3年以内の者は特別措置をすることができる、と変更している。具体的には要綱の18ページをご覧いただきたい。帰国生徒等の取り扱いとして、4(1)アに、先ほど説明したことを載せている。

 実施要綱については以上であるが、御存じのとおり、昨年度の入試において事務的なミスが頻発した。今年度はミスを防止するため、学校から県教委へ報告してもらう文書を簡素化したり、期限を延ばしたりというようなことを県教委としても対応したい。

 あわせて、入学者選抜事務を進めるに当たっての各学校でのチェックリストの例をつくった。先般行った事務担当者会等で配布したので、それに基づいて事務をやってもらう。また、校長会でも同様の趣旨で指導を行う。

(北島委員)

 帰国生徒についてお尋ねしたい。学力検査の検査教科の一部を減らすことが可能だという説明だったが、例えば国語をやめるとなると、その子が英語がぺらぺらの子であれば英語の点数は当然高い。だが国語はやらなくていいということだと、その子の平均点が上がる可能性があるのではないか。公平性に欠けてしまうのではないか。

(河原高校教育課長)

 生徒一人ひとりのレベルによって対応は変える。例えば教科を減じた場合には代わりに作文を課すなどしている。

(山根委員)

 県内で該当者がどれくらいいるのか。

(河原高校教育課長)

 帰国生徒数はまだ把握していないが、外国人生徒は10名程度である。ただ、その方々がすべて本県の公立高校を受験されるかはまだ不明瞭である。過去には平成13年度から合わせて6名の外国人生徒又は帰国生徒が受験している。

 


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