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報告第27号

(加藤全国高等学校総合文化祭推進室長)

 報告第27号第31回全国高等学校総合文化祭島根大会結果についてご報告する。

 第31回全国高校総合文化祭は7月29日から8月2日までの5日間、県内の8市町を会場に行い、全国から1万9,000人の高校生が参加し、島根県からは総合開会式、パレードのほか、23部門で2,500人が参加した。天気にも恵まれ、全行程を無事に終了できた。この大会に向けて島根県の高校生の文化活動が随分盛り上がりを見せ、併せて地域とのつながりもできたので、今後どうやって生かすかということを課題にしたいと思っている。

 今大会では高校総合文化祭では初めて、秋篠宮同妃両殿下並びに眞子内親王殿下にお成りいただいた。参加した高校生と親しく言葉を交わしていただき、高校生も大喜びであった。島根大会が印象に残るものになったと思っている。

 この日を目指して練習を重ねた高校生も、その成果を存分に発揮し、総合開会式では合唱、オーケストラがレベルの高い演奏を披露し、開催県発表の構成劇の中でも島根県の素朴で質の高い民俗伝統芸能が好評であった。また、パレードは全面通行止めをしたこともあり、周りに取り囲まれる形で観客との一体感があったと思っている。

 弁論の部門では川本高校の生徒が最優秀賞、文部科学大臣賞を受賞したのを初め、今までにない多くの部門で入賞を果たした。また、審査は行われない吹奏楽、合唱、オーケストラ、美術工芸などの部門でも島根県は高い評価を得ていた。本県が独自に行った5つの協賛部門の中でも特別支援学校部門は初めて全12校が一堂に会して大いに盛り上がった。他の4つの部門でも生徒、教員の活動が活発になり、当初の予想を大きく上回る充実した内容になったと思っている。

 全体として高総文祭を目指して強化を進め、一致団結して取り組んだ成果が大いにあったと思っている。

 また、運営に当たった生徒も、「つながる縁(えにし)、心の輪」を合い言葉にして、全国からの高校生や来客をもてなしし、てきぱきとした対応、温かい応対ぶりが好評であった。

 一方、国際交流事業として島根県が招いた中国、フィリピン、ドイツの高校生も、総合開会式、パレード、各部門への出演を無事に果たし、たくさんの楽しい思い出を持って帰国した。また、インドネシアに邑智高校を派遣しており、石見神楽を披露するなどして地元の高校生との交流を深めている。これらの交流が今後の島根県の高校と各国との交流の進展に貢献するものと確信をしている。

 8月25日、26日に東京の国立劇場で行われる全国高等学校総合文化祭優秀校東京公演に開催県代表として、矢上高校が鹿子原虫送り踊りを披露することになっている。これをもって一連の高校総合文化祭の行事が終わることになる。

 全国高等学校総合文化祭の入賞一覧は資料のとおりであるが、弁論部門は参加者58名中、最優秀賞(第1位)と優良賞(第13位)に入賞。写真部門は出品数308点中、優秀賞(第4位〜10位)、撮影会は約400人参加し、優秀賞(第4位〜10位)、奨励賞(第11位〜30位)。小倉百人一首かるた部門は、読手コンクールで参加者41名中、最優秀に次ぐ優秀賞、競技かるたの部で36県の36チーム参加の中、島根県チームはベスト8となり、部員数を考えると大健闘であったと思っている。

 郷土芸能部門は51チーム参加の中、優良賞(第5位〜8位)に浜田水産高校の石見神楽「大蛇」が選ばれた。

 放送部門は、朗読の部門で参加者140名中、審査員特別賞(第11位〜13位)。演劇部門は、各ブロックを勝ち抜いた12チームの参加の中、上位4校に次いで優良賞であった。また、特別賞として、創作脚本賞を三刀屋高校顧問の亀尾先生が獲得している。

 協賛部門では社会科学部門を行い、研究発表の部の歴史・考古分野で参加8チーム中、浜田高校が最優秀賞(第1位)、展示の部では参加6チーム中、松江南高校が奨励賞(第2位)をそれぞれ獲得している。

 パレード部門は、参加46チーム中、島根県はマーチングの部門のグッドパレード賞(ベスト5)の中の1つに選ばれた。今までにない成果を上げている。

(北島委員)

 今回の大会で印象に強く残ったのは、実際に参加している生徒はもちろんのことであるが、裏方のスタッフが一生懸命やっているという印象が強くあった。立派な成績を残した生徒もよかったが、陰になってやってくれた生徒も本当によい経験ができたと思う。私の子ども2人も選手ではないが参加させてもらい、充実した夏休みを味わえたようである。

(石井委員)

 スタッフの生徒が非常に生き生きと活動しているのが印象に残った。大田市であった自然科学部門を見たが、発表もすばらしくてよかったと思う。

(山根委員)

 北島委員、石井委員の言われるとおりすばらしい大会であったと思う。学力低下、引きこもりなど言われているが、目標があって達成感があれば子どもたちは自然と能力を発揮するのではないかという印象を持った。

 

 

 

 

 

 


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