災害で家屋が浸水すると細菌が繁殖しやすくなり、食中毒や感染症が発生するおそれがあります。予防のために、次のことに注意してください。
家の周りや床下にある汚泥や水をかき出す。不要な物を片づけ、風通しを良くし乾燥させる。汚染や臭いが心配な時は、必要に応じて消石灰を撒く。
泥水で汚れた床、壁、家具などの水洗いが可能な物は、水道水でよく洗い、風通しを良くして、日光で十分に乾燥させる。必要に応じて、適正な濃度に薄めた消毒薬で拭く。(消毒は、洗った後でないと効果を発揮しない。)
冷蔵庫や食器棚などは、汚れをよく拭き取った後、消毒用アルコールなどで消毒をする。
食器や調理器具は、よく汚れを洗い流した後、熱湯消毒する。熱湯消毒できない物は、台所用の漂白剤に浸して消毒した後で、清潔な水で洗う。
調理や食事前、用便後には、必ず石けんで充分に手を洗う。
消毒していない水は飲まない。
汚水が入った井戸や受水槽は、安全を確認した後で使用する。
水に浸かった食品や停電によって温度が保てなかったと思われる冷蔵食品や冷凍食品は、食べずに捨てる。
発熱、下痢、腹痛などがある場合は、早めに医療機関を受診する。水害の後片づけで疲労が蓄積すると体の抵抗力が低下する。慢性疾患に罹っている人、高齢者、乳幼児は特に体調に気をつける。
消毒薬は、過剰に使用すると体や環境へ悪い影響を与えることがある。消毒薬は必要最低限の使用をする。
使用の際には、取り扱い説明書を読んで事故が起こらないよう注意する。特に、小さな子供がいる家庭では、消毒薬を誤って飲まないように注意する。
冷蔵庫の消毒に適している。
アルコールをしみこませた布で冷蔵庫の中を拭く。