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身土不二(しんどふじ)

いのち育む郷土(ジゲ)の味

島根の気候風土に育まれた食材を、その土地で受け継がれてきた食べ方で味わいます。

※身土不二=その土地でその季節にとれたものを食べるのが健康に良いという考え方。

 

へかやき(大田市)

 

 

日本海に面した大田市の郷土料理「へかやき」。新鮮な魚や野菜をしょうゆ味の割下で煮たすき焼き風の漁師鍋です。「へか」とは、農機具のすきの先の金属部分で、これを鍋代わりに使ったため「へかやき」と呼ばれるようになったと言われています。

 

へかやきは同市を代表する料理として「おおだブランド」に認証されています。波根地区の波根旅館組合では、石見銀山遺跡の世界遺産登録に先立つ平成17年から、同遺跡への来訪者を郷土料理でもてなそうと、へかやきをメニューに取り入れています。組合長・武田清美(たけだきよみ)さんにへかやきの作り方を教わりました。

底の浅い鉄鍋に、しょうゆとみりん、だし汁とタマネギを入れて煮立たせ、タマネギの甘味を割下に出します。下ごしらえしたノドグロやアマダイ、カサゴ、ハタハタ、アンコウなどの地元で水揚げされた旬の魚と、ゴボウや白ネギ、ナスなどの野菜、豆腐を煮てそのまま何もつけずに食べます。

素朴な味付けが、生きの良い魚のうま味を引き立てます。うま味が出た汁でつくるおじやも美味です。武田さんは「新鮮な魚を使うことがおいしくつくる秘訣です。へかやきは海の幸に恵まれた大田が誇る料理。各旅館の自慢の味を楽しんでほしい」と話しています。

 

武田清美さんの写真
武田清美さん

 

 

材料(3人分)
●魚・・・1種類当たり2〜3匹を3種類程度
●タマネギ・・・2個
●ゴボウ・・・半分
●白ネギ・・・1本
●ナス・・・3本
●豆腐・・・1丁
●割下・・・(だし1000cc、しょうゆ120cc、みりん140cc)

 


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