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12月(第2回)定例記者会見(12月21日)

■知事コメント

 

 最初に、若干コメントを申し上げます。

 

 第1点は、先週の土曜日、12月18日に米子市で回収されたコハクチョウから強毒タイプの鳥インフルエンザウイルスが検出をされたということが発表されたわけであります。このことを受けまして、県では危機管理連絡会議を開催し、私から各部局に対して引き続き、気を引き締めてこの問題に万全を期すよう、万全の体制で臨むよう指示をしたところであります。県としては、今後も関係機関と連携をしまして、風評被害の防止などを含めまして、全力を挙げて対応してきております。引き続きその体制で臨みたいと、こういうことです。

 

 それから、2点目は、今年、多分といいますか、最後の定例の記者会見でありますので、若干この一年を振り返った所感を申し上げたいと思います。

 

 日本全体を見ますと、経済、政治、外交、あるいは社会問題もそうでしょうか、いろいろ課題があり、問題があった年だなあという印象を受けます。

 経済につきましては、リーマンショックの後、欧米経済の停滞、あるいはそれにも関連した円高などの進行により日本経済も厳しい状況が続き、政府もそれに対応しまして補正予算などの対応もしています。県も同様の対応をしてきておるわけでありますが、まだこの状況はそう変わらない、脱していないと、こういうことであります。引き続きこの問題は県政にとりましても大事な課題であるというふうに考えています。

 

 それから、県の中では、昨年の平岡都さんの事件の問題がまだあります。早期の解決に向けて警察も努力をしているところであります。早期の解決を望んでおるところであります。

 また、島根原発における管理の不備等の問題、あるいは夏の大雨によります土砂災害、そして年間の鳥インフルエンザの発生など、県民生活に不安を与えるような出来事もあったわけであります。

 

 他方で、島根としましてはテレビや映画などで全国的に認知をされる、注目をされる一つのエポックになる年だったなあという感じがします。「だんだん」に続きまして「ゲゲゲの女房」、もちろんこれは水木さんの鳥取県、境港もそうでありますけれども、奥様の安来市が関連をしたわけでありますけども、奥様の優しいと申しますか、しっかりした、若干懐かしいタイプの女性であるということが全国にも共感を呼んだというようなコメントなどもあったように思います。それから「RAILWAYS」も、一畑電車をめぐる豊かな自然の世界でのあったかい人間関係を描いて、これも島根らしい特徴が全国に知られるようになったんではないかというふうに思います。

 

 そういうことで、観光などにつきましてもいろんな進展もあり、観光客も少し増えているとか、あるいはそういう動きに呼応しましていろんな事業も行われてきたと。例えば出雲空港の縁結び空港という愛称をつけるとかいうこともありましたし、アクアスの開館10周年、それからにほんばし島根館のリニューアルオープンだとかもあり、さらに再来年、その次の年を念頭に置いて、古事記1300年のキャンペーンもスタートしたわけであります。これに対する県内の関心も、あるいは関係者の方々の努力も進んでおりますので、さらにこれを強化していく必要があるというふうに思っています。

 

 産業振興の方も設備投資が日本全体で低迷しておりますが、立地の件数自身は多分前年度よりも若干増える見込みであります。雇用を増やす企業の進出がこの年末に向けて続きまして、来年もそういう見通しもあるようでありまして、雇用増ということでは一定の成果も上がった年だろうと。

 

 それから、楽天とかイオンとか、全国のネット企業でありますとか、そういうところへのアクセスが県内の企業、あるいは農家の方々がアクセス数につながると、こういうことになって、これが県の市場の拡大にもつながるということを期待しております。

 

 それから、皇太子殿下の行啓が2度ありました。献血運動の推進大会、そして全国の農業の担い手のサミット、これも皇太子殿下には県民に対しましてあったかい励ましのお言葉などもいただき、感謝申し上げているところであります。

 

 そして、昨年に引き続きことしも若者の活躍が目立った年だなという感じがします。里見香奈さんが将棋で女流三冠を達成される、あるいは音楽、演劇などで高校生などが全国大会で優勝だとか高位入賞だとか、随分活躍が目立ちました。また、スサノオマジックという島根で初めてのプロスポーツチームができて、ここでも若者たちの活躍が見られるところであります。

 

 そういうことが概観でございますが、来年に向けまして、引き続き大きな課題を県は有しておるわけでありまして、来年が島根にとりまして活力のあるいい年になるように、私どもも全力を挙げて努力をしていきたいというふうに思っております。

 

 

 

 

 

 


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