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7月(第2回)定例記者会見(7月29日) 

質問事項

5.知事の政策理念について

 

○山陰中央新報

 先般、溝口知事の名前で「豊かな日本をどうやってつくるか」という冊子を配付されておられるんですけど、これ、作成、中身を含めて、この動機と、これの活用というのはどういうふうに考えておられるんでしょうか。

 

○溝口知事

 大体今まで言ってきたようなことはそれに、冊子に書いてあるわけですけども、やはり国政の場に地方の立場を伝えていくというのは我々の課題でありまして、11県の知事でもそういうことをやっておりますが、私はその前からそういう主張をしているもんですから、少しわかりやすく一つの冊子にまとめたと、こういうことです。

 

○山陰中央新報

 これ、使い方というのはどういうふうに考えておられるんですか。こういう考え方を書いておられるわけですが......。

 

○溝口知事

 私の考えです、いずれも。

 

○山陰中央新報

 この冊子をどういうふうに活用したいと思っておられますか。

 

○溝口知事

 国会議員の方とか各省庁とか、それからメディアとか、特に大都市のメディアですね、それからいろんな国、地方の関係に関心のある方々に送ったりしまして、地方の立場から見た政策、そういうものに御理解を得るように努めるということです。大体本体は1月に立命館大学で講演したものが主体ですが、その詳細もホームページには載せておりますけども、それをさらにもう少し整理、整とんをして、わかりやすくしたと。

 

 それから、大体過去に書いているようなものを、これもホームページに載せていますけれども、冊子にしないとなかなかホームページをあけて見るというようなことは、全部の人がやるわけじゃありませんから、こういう形ですることも一案かなあということです。

 

○山陰中央新報

 これで、タイトルにあるわけですけれども、要するに知事が一番主張したかった思いというのは、どういうことだというふうに思われていますか。

 

○溝口知事

 地方をもう少し大事にした政策が必要だと。だから公平といいますか、それから現実に地方分散をすることによって日本が抱えている問題の解決にもつながると。だから地方のエゴということじゃなくて、日本全体から見ますと分散を進める方がいいと。若干解説に入りますが、大都市の生活を私も長くやって、よく知っているわけですけども、他方で地方の生活というのはなかなか知らないわけですよ。私もこの島根で生まれましたけども、長年外へ出ていますと、この地の事情というのとやっぱり疎くなるんですね。   

 そういうことで、特に東京などでそういう政策決定に当たっている人などに呼びかけるということが大事じゃないかというふうに日ごろ感じておるんですね。

 

○山陰中央新報

 そういう意味で、こういう知事のお考えを対外的に表明されるというのは、次の知事選にこの政策決定を取り組みたいという、その取り組みのあらわれではないかと。

 

○溝口知事

 もう既に取り組んでいるわけですよ、それで。それが一番最初のはもう、そういう考えはそれにも出ていますけれども、知事になる前からそういうことを言っておりますけどもね。やはり大都市の社会が、若い人がたくさんいるけども、結局ばらばらになっているわけですね、地域社会というのがないですから。

 

 それからこれまでは日本が成長しますから大都市の大企業等に勤めておれば、それで安定した生活、活力も得ることになっていたわけですけども、そういう状況がやっぱり変わっていますから、日本人の生き方とか、そういう問題も考えて国づくりというのをしなければならないのじゃないか。

 

 一つ、最近特に見られる傾向は、中国でありますとかインドでありますとか、新興国が日本を追い上げてきますね。そうするとやはり競争力をつけなければならない、国際的にやっていけるようにしなければならない。そうすると効率性ということが非常に強く政策の中に織り込まれるようになりますね。

 そうすると公平性といいますか、そういうものが後退をする可能性があるわけです。そういう面で、高速道路が必要だとか、いろんな個別の政策の背後にある考え方を理解をしてもらわないと、なかなかそういう地方の声が届かないというのが私の実感でありましてね。

 

○時事通信

 冊子の中で、特に国の責任とか国の役割について強調されているように思いまして、いつも会見でも国に対応してもらわなきゃいけないとおっしゃることが多いように思いまして、知事が本当にやりたいことは国政の場とか、そういうことの方がもっと......。

 

○溝口知事

 特定。

 

○時事通信

 国政の場とかの方がもっと知事が本当にやりたいことが実現するんじゃないかとこっちは思ってしまうんですが。

 

○溝口知事

 それはそういう国政の場でもやらなければならないですし、地方からも言っていかなきゃいけませんね。エネルギーは地方ですよ。現場からエネルギーが国政の場に行くんであって、エネルギーの発現元というところが大事なんですね。

 

○時事通信

 例えば人口分散をすることが豊かな日本をつくるよりも大切って書いてありましたけど、島根県でも県庁を浜田の方に移転とか、そういう分散等は......。

 

○溝口知事

 島根県は、全体を見れば似たようなことでしょう。要するに......。

 

○時事通信

 東部に行かないかと。

 

○溝口知事

 島根と東京のような大都市と比べると、島根県全体としては似たような状況でしょう。

 

○時事通信

 東部にほとんどの人口が固まってしまっていて、県内の分散とかは。

 

○溝口知事

 だから県内というよりも、日本全体の問題の方が大きい問題でしょうね。

 

○時事通信

 県内でそういう施策というのは、考えておられることってないですか。

 

○溝口知事

 県内ではなかなかあれですね。例えば高速道路をつくるなんていうのは、やっぱり国の施策でないとできませんからね。県内の問題というよりも、国の政策の問題の方が大きいですね。あるいは医療の確保の問題だってそうですね、県内全体も足らないわけですから。

 

○時事通信

 であれば、最初に戻ってしまうんですが、国政に出た方が......。

 

○溝口知事

 それは国政ももちろん大きな役割を果たすわけですけども、地方から地方の声を伝えないと国政というのは動きませんね。

 

 

 

 

 

 


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