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8月(第2回)定例記者会見(8月21日)

質問事項

1.新型インフルエンザ対策について

 

○山陰中央新報

 新型インフルエンザについてお聞きしたいんですけども、6月の補正予算で3億円ほど計上されたと思うんですが、また今後、そういった財政的な措置など、そのあたりの予定はどうなんでしょうか。

 

○溝口知事

 今検討中でありますけども、9月補正で必要な措置も講じようということを考えております。まだ確定はしておりませんけども、必要なものを今、洗い出しておるというところであります。

 

○山陰中央新報

 舛添厚生労働大臣が記者会見で本格的な流行というふうに事実上とらえていいというような考えを示しましたが、かといって具体的な対応を国はとっているようには見えなくて、現場は混乱しているようにも思えるんですが、その辺は、知事はどういうふうにとらえていらっしゃいますでしょうか。

 

○溝口知事

 一つは、夏前の段階で、通常の季節性のインフルエンザと余り変わりはないんだから、それと似たような対応ですね、学級閉鎖でありますとかやっていこうということになりまして、新型インフルエンザが発生した当初の様子がわからないことから生じた混乱というのはなくなってきたわけでありますが、例えば集団で発生しますと、PCR、遺伝子の検査は代表で1人か2人、何人かやりまして、それで、あとは大体似た症状であるんで、疑似症と称していますけども、そういう人たちも新型インフルエンザだという判定をして、必要な治療等を行うというようなことをやっております。

 

 それから、対応としては、特に学校等で発生した場合、これも予防の観点から、できるだけ柔軟にやっていこうという対応をしてきています。県立の高校等は県の、いわば県が設置者ですから、これはずっと発表してきておりますけども、小学校等につきましても予防の観点から、市町村において発表するところもあるということです。それから保育所等についても、これは経営が民間の方である場合が多いわけでありまして、よくそういう方々と打ち合わせをして対応しているといったようなことをやっています。

 

 それで、現実に治療とか予防ということになると、格別新しいことはないんですね。やはり手洗いをし、うがいをし、人混みに出ないようにする、それから熱、せきが出て感染した疑いがあるといったような場合にはマスクをするとか、あるいは人混みに出ない、あるいは外に出ない、早く診察をしてもらうといったようなことを呼びかけておりますけども、そういうことを小まめに周知をさらに強化していくということが必要な対策ですね。

 

 それから、タミフルを飲めばかなり効くわけですから、タミフルは用意をされていますから、それを活用するということです。

 

 ワクチンの問題については、新型インフルエンザに対するワクチンも今製造しているわけですね。まだ国から各地方団体等に対して、いつ現実に配付して開始するかというところまで決まっていません。多分秋以降、国の準備が整ったところでそういうこともされるんだろうと思います。それについては、報道等でもありますけども、現実に大量のワクチンができるわけじゃありませんから、どういう人を優先してワクチンの注射をするかというようなことを国において今検討されているということです。やはり医療関係者の方にまずやってもらうとか、いろんなことがあるんだろうと思いますけれども、そういう状況じゃないかと思います。したがって、いずれにしても抜本的な妙案があるわけじゃありませんから、今言ったような地道な作業をやっていくということです。

 

 それから、重症化するケースがあるわけですね。重症化をしますと、これは自宅療養ができませんから病院に入院しなきゃいかん。その重症者の数が増えますとベッドが足らなくなるわけでありまして、そういうベッドを確保するということは県でもやっておりまして、さらに足らない場合には予備ベッドを用意するとか、そういう対応をやっておるということであります。

 

 それから、今のは今の新型インフルエンザですけども、強毒性になると、これはまた事態は全く違うわけでして、強毒性のウイルスが出たということには、まだなっていないわけですけれども、それについては過去において基本的なマニュアル、方向はつくっておりますから、それをベースにやっていくということであります。

 事態がいずれにしても予測がつきませんから、柔軟かつ迅速に対応していくという方針で臨んでいきたいというふうに考えております。

 

○山陰中央新報

 新型インフルエンザについて、9月補正で必要な措置を講じるということなんですが、具体的に例えばこれとこれを今検討してらっしゃるというものはありますでしょうか。

 

○溝口知事

 例えば学校と保健所等の連絡を強化をしなければいけないといった意見が先ほどの過去の対応の反省と申しますか、中から出ておりますから、そういうことをやるとか、それからさっき申し上げました重症患者の受け入れ体制を強化をしなきゃいかんということでありまして、今、入院病床は17の病院の協力を得ておりますが、さらに病院開設者に再度協力要請を行うといったようなことで、ベッドを確保すると。それから患者の増加に備えて簡易ベッドを整備をしておくというようなこと、あるいは人工呼吸器のようなものを整備をするとか、それからタミフルの増強を、今、計上された予算でやっております。

 

○山陰中央新報

 これをもうちょっと、簡易ベッドの数だったり人工呼吸器の整備数を教えてください。

 

○溝口知事

 今、協力を得ているベッドは300床ぐらい確保を既にしておりますが、簡易ベッドも240台近く、さらに増やすことを準備をしているところです。それから人工呼吸器は協力病院、ありますけれども、そういうところに281台設置をし、その他の医療機関にも設置をしておるということです。

 

○山陰中央新報

 これをもうちょっと増やすという方向なんですね、9月補正予算では。

 

○溝口知事

 いやいや、9月補正の内容は、まだ検討中ですからね。

 

○山陰中央新報

 いや、9月補正の内容として、どういうふうなものを拡充していこうという、まだ査定が終わってない段階ではあるんですけれども、どういうところが必要だなとお考えですか。

 

○溝口知事

 まだそこは検討段階でありまして、9月議会は9月の中旬以降でありますからね、9月の初めぐらいに整理をしようということであります。若干の話は聞いていますが、今ここでお話しできるほどの状況にまだなっていないということです。

 

○山陰中央新報

 予算化されたからどうかというわけではないんですが、この問題はやっぱりちょっと検討して、もうちょっと積極的に発信されるというのもありかなと思うので、今、査定段階ではあるんですが、例えば何を考えてらっしゃるかというのが多少でも教えていただければとは思うんですが。

 

○溝口知事

 月曜に担当部の方から、今の学校なんかの公表の仕方を整理をするというようなこともやっていますから、そういうときにちょっと、現段階の話を皆さんにもやってもらうように指示をしておきます。

 

○山陰中央新報

 県内では今、7保健所あって6保健所で、隠岐を除く6保健所管内で、もう集団感染が確認されておりますけど、県内でも広がりを見せていると思うんですけども、あと、先ほどもお話がありましたけども、立正大淞南高校が14人で、インフルエンザの患者が出る中で勝って、その中でキャプテンが、夜も寝られないぐらい、明日起きたら自分がかかっているんじゃないかと心配だったというコメントがあったんですけども、まさに県民の方は今そのように思っているから、特に高齢者ですとか基礎疾患を持った方は心配だと思ってるんですけども、そういった中で県として、もっと具体的な今後、対策というのは、県独自で何か通知するとか、緊急会議を開くとか、そういうお考え、具体的な一手というのは今考えていらっしゃらないのでしょうか。

 

○溝口知事

 それは、例えば9月、始まる前にやるというようなことは頭の中にありますけども、具体的な日程を決めるところまではまだ行っていませんが、いろんな検討が進んでいますから、そういうことを全体的にまとめて議論をし、決定をするというようなことは考えております。

 

○山陰中央新報

 先ほどもあったんですけども、公表方法についてなんですけども、これだけ社会的にも関心を集めておりますし、今のところ県立学校だけ公表するという形で、あとは管理者に任せるということでしょうか。

 

○溝口知事

 それは、今、整理がついておるのは大体こういうことです。公立学校は教育委員会から事前に文書で依頼した上で、幼稚園、小学校、中学校、高校、専門学校等、あるいは大学等は公表いたします。それから私立の学校等、これは事前に県から学校に文書でそういう場合は発表してくださいということを依頼した上で、発表の都度、確認をして県が公表するということ。それから保育園につきましては、やはりあらかじめ保育の実施責任は市町村でありますから、県が市町村に対して公表を依頼をしております。もうやってありますけれども、依頼を受けた市町村は保育園に対して公表する旨、またあらかじめ依頼をしておいて、発生の都度、確認をし、公表するということです。それから社会福祉施設も発生の都度、公表の理解を求め、公表するということにしております。

 

 全般的に情報が県の健康福祉部に集中をして、健康福祉部から皆さんにもこういうことになりましたというのを公表します。ただ、そこに至る過程は、これは学校の運営に責任を持っているのは市町村であったり、あるいは社会福祉法人の場合は、その法人自身がやっぱり決めなきゃいかんという問題がありますから、そういう手続を経てやろうということです。

 

○山陰中央新報

 それは県として統一するということは。

 

○溝口知事

 それが統一です、今申し上げたのが。統一といっても、そういうのが統一といいますか、それは責任の所在、それからそういうことに最終的に責任を持っている人たちの了解を得ながらしなきゃいかんというのは、これはやむを得ないことでありまして、そこのところが若干整理をされておりませんでしたので、そこを今、体系別にすると。今、私が報告を受けているのは大体そういうことですけども、そういうことを最終的に月曜日に健康福祉部から報告をいたしますが、まだ全部、この手続が終わっていないところもありますから、それで月曜にいたします。しかし、概要は今申し上げたところです。

 

○時事通信

 細かい話で恐縮なんですが、年齢とか、そういうのも、今まで幼児とか出されていたんですが、そこはどうなりますか。

 

○溝口知事

 そうですね、そこはちょっと私も聞いていませんが、保育園ですと保育時の年齢の範囲内でしょうが、小学校ですとやっぱり小学校ということになる。さらにそれを狭める必要性があるのかどうか、それはちょっと専門的な、専門家のチェックもしないといけませんのでね。そういうことを検討するように言っておきましょう。

 

○時事通信

 個人情報ということで、それも言われなかったところがあったんですが、知事としては正確な情報を発信するという方向でまとめられると。

 

○溝口知事

 新型インフルエンザ発生当初は、様子がわかりませんから、個人情報の方にかなりウエートがありましたけども、今は通常のインフルエンザとそう変わらないということがはっきりしてきて、むしろ予防対策として、可能なものはできるだけ公表していく方がいいという流れになっていると思います。当初の段階ではやはり、そこに今度は旅行に行かないとか、あるいは事業所なんかですと、そういうお店には行かないといったような影響が想定されましたから慎重にやってきたわけでありますけども、そこら辺は変化がありますから、そういう状況を踏まえて、今の御意見も健康福祉部の方でチェックをさせてみます。

 

○新日本海新聞

 関連して、現行の発表方式についてなんですけども、今はクラスターサーベイランスで、どちらかというと集団感染が把握しやすいものを対象に調査をかけて発表しているわけで、これだけ感染が増えてくると、むしろ個人レベルでの感染というのも相当広がっていると思うんですけども、今後、秋から冬にかけて爆発的な感染も予想されますが、現在の発表方法というのは、まだ当面続けていくというお考えなんでしょうか。

 

○溝口知事

 数が増えますと、そもそも遺伝子検査というのに物理的な限界がありますから、御承知のように8時間ぐらいかかるわけですし、一たんサンプルを入れて検査をし出すとほかのものはできないわけで、台数も限られていますけれども、台数を増やすというのは、6月補正予算で計上して増やすようなことを考えていますが、その限界までは、そういうできることはやらなきゃいかんと思いますね。

 

 それから、数が多くなれば個人の方もどういうふうな形で把握できるのか、それも一つの課題でしょうから、関係部で検討をしております。厚生労働省の方は、聞きますと、クラスターによる調査というのは、もう広がってくると、それほど意義がなくなるといいますか、いうこともありますが、他方で学校だとかは大事だと思いますね。学校で起こっているかどうかというのは、子供たちの活動なんかにも影響するわけですし、家庭でも関心がありますから、そんな状況でありますが、いずれにしましても可能な限りの対応を図っていきたいと考えております。

 

○山陰中央新報

 いわゆる強毒性ではないと、弱毒性だというふうな見方がされるようになってから相当の期間があったわけで、その間、学校名、発生場所は発表しないというスタイルをとっていたという、その期間が相当期間あったわけですよね。そもそも企業関係への影響、地域への影響とか、あるいはプライバシーというのを優先されて当初は公表しなかったということですけれども、予防という観点から見れば、むしろまずは強毒性かもしれない、まだ様子がわからないというときの方が、ある意味、公表する必要性があったという考え方もあると思うんですよね。要するにそこが危ないということを知らしめるという意味では。

 

 だけども初期の段階では公表しなかった。逆に弱毒性だということになったときに、さっき言ったように相当期間、発生した場所等々を伏せていて、今何でこのタイミングで切りかえるのかというのがちょっと腹に落ちないというところがありまして、確かに集団感染の件数が増えていたり、感染者数が増えていたりというのはわかるんですけど、予防の観点からということであれば、最初からもうちょっと違う発表の仕方があったろうと。プライバシーと言われますけど、これは守る必要はあるわけですが、特に当初の段階では、要は起きたということは発表はする。でも場所は言わない。

 

 片方で地域への影響云々、起きていることは事実なのにということを考えると、何か整合性がとれないていないというふうに思うんですよね。要は例えば松江市で起きていることは起きているわけだから、県外からの流入なんていうのは基本的に発生場所を特定しようがしまいが、度合いはあれ、違いはあれ、特定の人や団体のところによって影響の度合いの違いはあってもそれは起き得たわけで、なぜこのタイミングかなあというふうに思うんですが。

 

○溝口知事

 それは、一つは高校は発表しておりましたけれども、小学校、中学校などは設置者が市町村ですから、個別にいろいろ違うと。そこら辺を整理をした方がいいんではないかというような意見もありましたから、やはりこの際、そこは整理をしておいた方がいいだろうという考えです。それ以上のことはありません。

 

 いずれにしても、公表の問題は、さっきの公表することによるいろんな波及的な影響をどう考えるかという話と、予防上どういうふうにしたらいいかという配慮をしなきゃいかん点がありまして、一刀両断に、いつでもこうだというわけにはいかないんですね。やっぱり状況の推移を見ながら、そこは対応していくということであります。

 

○山陰中央新報

 考えようによっては当初の、まだ様子が分からない段階では地域へのもろもろの影響の方をある程度重視された、予防よりもという言い方をしていいかわかりませんけどね。

 

○溝口知事

 そうですね。

 

○山陰中央新報

 その後、2カ月余りぐらいですかね、というのは弱毒性だと、普通のインフルエンザと変わらないということが片方ではもうわかっていて、世の中的にも落ちついてきていてという中で、今でこそ県立学校は発表されるようになっていますけど、それすらなかったりとか、片方で鳥取県は起きたら基本的に学校名は、これも予防の観点でしかなかったと思うんですけど、ちょっとその辺の対応、判断というのが遅かったのかなあというふうに思うんですけど、その辺、どう見られてますか。

 

○溝口知事

 そこはいろんな配慮をする、判断の違いがあるでしょうね。状況を見たり、いろんな意見を聞いてやると。予防そのものからいえば、保育園で発生しますと、その関係者には全員渡るわけですから、それ以外の人にあんまり、それは一般的に、人込みに出るか出ないかの差でありまして、いずれにしても状況の推移に応じて適切な方法を考えてまいります。もちろん御意見などは県民の方からもあるでしょうし、そういうことをよくお聞きした上でいたしましょう。

 

○山陰中央新報

 その点で、設置者が市町村ですとか法人だとかという事情はあると思うんですが、県民の目線から見ると、それはわからないところであってと思うんですけどね。

 

○溝口知事

 だから今回、そういう事情の違いがありますから、そこを整理をして、わかりやすくしようということであります。

 


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