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7月(第1回)定例記者会見(7月9日)


 

■知事コメント 

 

 6月の定例議会が午前中に終わりました。今回の定例県議会では追加経済対策を盛り込んだ補正予算というのが一つの大きな審議の項目でありましたが、原案どおり認めていただきました。今後は、この補正予算に盛り込まれた事業等を、議会での御意見なども踏まえまして適切、迅速に実行していくというのが我々の大きな仕事であります。

 

 それから、2番目としましては、新型インフルエンザが5月ぐらいから県の行政の中でも大きな課題でありました。いろんな事態の推移がありまして、島根県でも初めての感染者が7月1日に確認されて、本日まで5名の感染者が発生しました。多くの方は県外に旅行等で行かれて、そこで感染をされたということですが、国内の出張で感染されたという方が5名の中に1名含まれておられます。しかし、濃厚接触者は大体特定をされておりまして、今のところ直ちに感染が拡大をするような状況にはなっていないということであります。

 

 それから、今回の新型インフルエンザが弱毒性で季節性のインフルエンザとあまり対応が変わらないというようなこともありまして、国の運用指針が改定されたわけでありますけども、県の方も医師会等と話し合いをし、説明をさせていただきまして、7月10日から次のような対応にするというふうに変更したわけであります。

 

 皆さん御承知のことでありますが、繰り返しますと、発熱外来で診察をまず受けていたわけでありますけども、すべての医療機関で受診をするということになったわけです。発熱外来は、そういう意味で当座は休止をするということになるわけですね。また何か必要なときがあれば、そういう発熱外来を起こすということもあるでしょうが、当座は一般の診療所で診察をしていただくということになるわけです。

 

 ただ、やはり感染のおそれがあるわけですから、すべての医療機関で受診をする際に、事前に医療機関に電話をして、マスクを着用して病院に行っていただくということでありまして、これを今、県の広報でいろいろ皆さんにお願いをしておるということであります。

 

 それから、発熱相談センターは引き続き業務を行います。土、日、祝日を除き、引き続き設置ということであります。9時から17時までですが、必要に応じて連絡をとれるような体制になっております。いずれにしましても、今後とも県は的確な情報を県民の皆さんにお伝えをして、引き続き正しい情報に基づいて冷静な対応をお願いをしたいと考えております。

 

 それから、3番目でありますが、今、こちらに収穫をされたシャインマスカットが置いてあります。このシャインマスカットの季節が始まるということでありまして、県の特産品にしなければならないということで、県の試験研究機関でありますとか農家の方々が今、一生懸命栽培の拡大に努めておられるものであります。

 

 ごらんのように、マスカットに似ているんですね。マスカットとほかの種の交配種ということなんです。平成18年に品種登録をされたブドウの新種だということです。大粒でありますね、それから食味がすぐれております。去年もいただきましたが、今年も先ほど2粒食べてきましたけれども、ブドウとしては果肉が詰まっていまして、汁がざっと出ないんですね。

 

 非常に大きい、さくさくとした感じでありまして、マスカットの香りがして、それから上品な味がするんですね。甘みも十分ですし、それから皮が食べられるというのが特色ですね。皮を食べても、あるブドウの種だと、皮と実の間に若干の渋みがあるわけですが、そういうのをあんまり感じません。種がありませんから、非常に食べやすいというものであります。

 

 それで、7月16日に初出荷が始まるんです。15日に収穫したものを市場に初出荷をするということであります。

 

 島根のもう一つのポピュラーなブドウの品種としてはデラウェアというのがありますけれども、デラウェアは割と早い時期から今ぐらいまでが時期でありまして、シャインマスカットはデラウェアより少し遅いわけです。7月の中旬から9月の中旬にかけて出るということでして、夏の最盛期とかお盆のときに食べられるということなんです。生産農家にとりましても、デラウェアをやりながら、その後、このシャインマスカットを出荷できるといったような、農作業の重複を避けて販売、生産を拡大できるというものであります。

 

 各地でも生産の拡大をいろいろやっておりまして、島根県の中でも出雲が一つの中心地でありますし、益田でありますとか安来、雲南等々で生産の努力が今行われているということです。

 

 今年は、9月の中旬ぐらいまでに約3トン、房にして4,000房ということですから、1房が700グラムから800グラムぐらいですね、相当大きなものです。

 

 それで、今年は、県全体で8ヘクタールぐらいで栽培をするということです。将来の目標としては、平成25年に200トンの生産を目指すということになっています。デラウェアが大体2,000トンぐらいでありまして、それの域に達するのには、まだ若干時間を要するわけでありますが、そんなことです。マスカットとして、値段も少し高目に市場で評価をされるんじゃないかというふうに思っております。

 

 どういうところで販売されるかといいますと、東京、大阪、広島、あるいは島根県内の百貨店、あるいは量販店などで販売をされる予定だということです。東京では8月3日に中央卸市場で試食展示会を計画をしておるところであります。

 

※(発表資料)島根ぶどうの新しい顔「シャインマスカット」の出荷が間近

 


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