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6月(第2回)定例記者会見(6月24日) 

質問事項

3.「骨太の方針2009」の政府決定について

 

○山陰中央新報

 骨太の方針の話ですけど、社会保障費の抑制を見直すという形で決まりましたが、これを受けて今後の県政、県財政への影響、あるいは運営の仕方というのをどのようにお考えか、予測も込めた話になるかもしれませんけれど、お願いいたします。

 

○溝口知事

 骨太の方針で社会保障の方は、これは報道等に見ます限り、文言は、基本方針、「骨太の方針06」等を踏まえ歳出改革は継続するといった文言を残しつつ、来年度の今度予算要求、基準を決める作業が入ると。それに関連して、来年度はたしか昨年度とは異なる概算要求基準を設定するといったことで、2,200億円削減というところが変更されるということが表現されているということですね。それは社会保障についての話ですね。

 

 それから、国全体がどうなるかということにつきましては、来年度どうなるかということですが、骨太の方針を見ると、第4章に「今後の財政運営の在り方」というところがありまして、考え方としてどういうことが書いてあるかといいますと、景気は持ち直しの動きが徐々に進展していくことが見込まれるというような表現がありますが、その後に、「しかしながら、雇用の大幅調整、物価下押し圧力によるデフレ懸念、世界の景気後退長期化のおそれ等の我が国経済を下振れさせるリスクが存在することに留意する必要がある」といったことで、それを受けて政府は引き続き景気回復を最優先で進めると、割とはっきり今の状況がもう大丈夫だといったような状況にはないということは書き込んでありますね。経済危機対策においては、多年度を視野に入れて、時宜を得たさまざまな施策を講ずることとしておるということであります。

 

 それで、「平成22年度予算の方向」というのがその次にあって、「平成22年度予算は、持続的な経済成長と財政健全化の両立を図る上で重要な予算である」と。そんなようなことでありますから、大転換がすぐに起こるということじゃなくて、これまでの景気の悪化とか経済対策とかで過去に決めた財政の中期展望というのを修正せざるを得ない状況になっていると。それで、長期的な見通しとしては、収支の改善を先に延ばしたということが中心ですね。その点は大きな変更でしょう。これはやむを得ないといいますか、現状を踏まえればある意味で当然な修正ですね。

 

 来年度のところは、やはり景気動向を見ながら対応しなきゃいかんという状況が続いておって、この表題を見ますと、4章の表題で、小見出しで、「『短期は大胆、中期は責任』との観点から今後の財政運営を行う」といったような、非常にキャッチフレーズ的な文言が記載されておりますが、そんなようなことで考えておられるといったことで、我々の考えも大体そのようなことですね。当面、やはり景気の回復をしっかりしないと、さらにその先の中期的な展望というのはなかなか描けないわけでして、政府もそういう方向でおられるということは、細かいことは別にしまして、大きな方向としては正しい方向にあるんだろうというふうな感想を私は持っております。

 


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