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6月(第1回)定例記者会見(6月15日) 

質問事項

2.澄田前知事の功績について

 

○山陰中央新報

 話題は変わりますが、澄田前知事が亡くなられて、先ほども知事の方からもお話しいただいたんですけれども、引き継がれて2年余りということになると思うんですが、澄田さんの御功績を実際に同じ仕事をやられてみて、どのように見ておられるのか。

 

○溝口知事

 私も東京にいたりはしましたけども、時々はこっちの方にも帰っていましたし、それから知事になりましてもいろんな過去の発展の経過なんかも勉強したりしましたが、やはり澄田さんの20年間、大変いろんなことを実施をされて、県の発展のために大変大きな功績を残されたというふうに思っています。

 

 一つは、交通網の関係ですね。高速道路の整備、浜田広島線完成とか、あるいは今も進めておりますけれども松江尾道線の事業化でありますとか、あるいは山陰道の建設の促進とか、こういうものを改修をされて、それから文化関係も随分いろんなことをおやりいただいたと思いますね。県立美術館10周年、それからグラントワもでき、それからアクアスも大変県の観光にも寄与しておりますね。それから出雲歴史博物館、それから県立大学、それから石見銀山遺産登録につきましても澄田知事の時代に活動が本格化したわけでありまして、それからあと、大きな問題としては中海の淡水化の停止、ラムサール条約に入って、あの自然を、環境を保たれたというのも大きな功績であろうと思いますね。

 

 それから国際問題では竹島の日、これは議会と一緒になってでありますけれども、竹島問題を内外に向かって訴えてこられたといったことで、多方面にわたっていろんな御貢献をされたというふうに考えております。

 

○山陰中央新報

 実際、知事が引き継がれて2年余りでの御逝去ということなんですが、退任後2年余りたっての、バトンを引き継いだ立場として、改めて県政に当たっての知事自身がお感じになった決意等があればお聞きしたい。

 

○溝口知事

 それは、島根県の長い歴史から見ますと、やはり山あり谷あり川あり海ありで、交通網も整備をされてきましたけれども、まだ十分ではないわけでして、それをまだ我々が山陰道の早期実現だとか、やっていかないといけませんね、松江尾道線もそうです。それから、少子高齢化が中山間地域とか離島、あるいは過疎地域等で進んでいますから、こういうところに対する対応は引き続き重大な課題ですね。そういうことをするためにも、産業の振興ということをさらに強化をしていかなければならない。それにつきましては、県も努力をしますが、国もそういう地方に対する配慮を強化しませんと、今回の対策なんかを見れば如実にわかるわけでありますけども、国の財源手当てがあっていろんな対策ができるということでありまして、引き続き地方重視の施策を国に対して訴えていかなきゃいけない。

 

 それから、外交的な関係でいえば竹島問題、まだまだ国民の理解等は十分でありませんから、引き続いて澄田さんの後を受けて、我々も全力を傾けていかなければならないというふうに思います。

 

 それから、中海等の問題につきましても、環境問題というのは大事な課題でありますし、引き続き島根の発展のためにいろんな努力を我々が引き続いてやっていこうと、やっていかなければならないというふうに考えています。

 

○山陰中央新報

 5期20年というのは、島根県政で一番長い県政の期間だったわけですけれども、例えば御功績に対して県として何らかの形で表するといいましょうか、お考えというのは、現段階ではお持ちですか。

 

○溝口知事

 今、こうだということを決めているわけじゃありませんが、やはり長い間の御功績に対しまして、ただ、今回の訃報というものが突然のものでございましたから、これから関係の方々とも相談をしながら、何ができるか検討していきたいというふうに考えております。

 

○新日本海新聞

 関連してですけども、中海の淡水化事業中止ということで、非常に大きな足跡を残されたと思うんですが、澄田前知事ですが、そのあたりから鳥取県との広域連携、例えば観光振興なども進んできたかと思われますが、そのあたり、両県の協調体制を導いたということについても、澄田前知事に対してコメントを頂戴したいんですけれど。

 

○溝口知事

 そうですね、中海の淡水化中止の話はしましたが、そういう過程で、それから斐伊川水系の洪水対策といったことで鳥取県との間のいろんな話を進められて、それが今日の鳥取、島根、特に中海・宍道湖圏域をめぐる協力、協調の強化につながっていると、大きな礎になっているというふうに感じております。その面も山陰、例えば山陰文化観光圏とか、そういうことで少しずつ具体的な動きも出てきておりますから、そういう流れをさらに強化していくというのが我々の務めであるというふうに思います。

 

○山陰中央新報

 個人的なおつき合いといいますか、何か人柄を忍ばせるようなお話というのかですね、ありますでしょうか。

 

○溝口知事

 県が東京で、かつて県庁で勤められた国の職員であるとか、あるいは県出身の国家公務員の人たちと交流をする場なんかがありまして、私も現役の時代にそういう場に出まして澄田知事とお会いしたりするというようなこともありましたね。それから、知事になりましてからもいろんな機会に先輩知事のお考えなどをお聞きしたり、いろいろ助言をいただくというようなこともありましたね。そういう意味では、割と前から、そう緊密に親しいということではなかったわけですけども、面識がありまして、澄田知事のお人柄もある程度承知をしておりましたが、大変立派なジェントルマンですね。それから誠実な方だったという印象がありますね。あらゆることにまじめにお取り組みになっておられる方だなあという印象を持っています。

 

 


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