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10月(第2回)定例記者会見(10月26日) 

質問事項

4.大森銀山重要伝統的建造物群保存地区の追加選定について

 

○毎日新聞

 石見銀山で、大森の重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)が広がったんですが、知事はこのエリアについて、追加的に世界遺産に登録するとか、そういう意図はありますでしょうか。

 

○溝口知事

 今回、国の史跡の指定が広がったわけですね。国の史跡と......。その部分をどういうふうに考えるかということにつきましては、文化庁ともよく相談をしながら対応していく必要があると考えております。今どうするかという具体的な考えを既に持っているわけじゃありません。またよく相談をしながら考えていきたいというふうに思っていますけれども。

 

○毎日新聞

 検討はするということなんですかね。それは......。

 

○溝口知事

 当然しなきゃいけませんが......。

 

○毎日新聞

 手続上のこととして検討するということなのか、それとも、そもそも知事御自身は、あそこは広げるべきだと思っているのかどうかということを......。

 

○溝口知事

 ユネスコの指定した地域と、例えば日本でいえば国が指定する地域というのは、大体オーバーラップしており、そうでない部分におきましても、その周辺を保護するということについては、国の施策、国の基準によってなされますから、それは大体ユネスコの考えと一致したようなものでありますから、実態的には何か、すぐ問題が出るというようなことじゃありませんね。効果はあれですが、そこをユネスコの手続上、何かするかということは、やや技術的なこともありますから、文科省と相談しながら考えたいと思いますが、そんな状況です。

 

○毎日新聞

 ただ、来る人からしてみれば、いわゆる大森として同じ町並みなわけですよね。同じように重伝建として登録されているんですけど、ここからこっちは世界遺産で、ここから向こうは世界遺産じゃないというのは、来る人にとっては非常に、ある意味わかりにくいというか、何が違うんだろうという、そういう違和感があるんじゃないかと思うんですけど。

 

○溝口知事

 いや、結局あれですね、どういうふうに保護するかという、どの部分まで保護するかということの問題でありまして、境界があるからどうかということじゃないと思いますけどね。

 もともと今回追加された部分の一部は山の斜面ですよね。大森の渓谷の斜面の一部がユネスコの部分には入っておりませんでしたけども、もともとバッファーゾーンとして考えられておりましたし、今回、その部分をカバーすることによって、国内的にはそこの木が切られたり、何か遺産としての価値を減ずるようなことにはならないわけでありまして、ユネスコの手続上どうかという技術的な問題がありますから、その部分はよく文科省の指示を仰ぎながらやる必要があると。いずれにしても申請をしたりするのは文科省ですから、ユネスコの関係は。私どもは文科省の指示に従うわけですけども、実態的には変わらない、要するに保護するということでは。

 

○毎日新聞

 お聞きしたいのは、要は知事御自身がどう思っているかということなんですけど、これで保護できたんでオーケーだと、あれはイコモスも言っていましたよね、あそこの部分はちゃんと保護すべきだということもイコモスも言ってて、今回、重伝建に指定して保護したんでオーケーだとお考えなのか、それともできれば広げたいと思っているのか。要は技術的なことは確かに知事がおっしゃるとおり文科省と相談しないとだめですし、だけど、今地元として、あそこを広げる意図があるのかどうかと、そこをお聞きしたいんですけど。

 

○溝口知事

 そこは地元ももちろん考えなきゃいけませんが、一義的にはやっぱり文科省がユネスコへの申請等は、国としては文科省を通じて行われますから、よくそこと意見調整をしながら決めていけばいいと。当座、そこをしないと何か困る事態が起こるわけじゃありませんで、国の指定等があることによって、そこは保護されるわけですから、そういう点では時間的な余裕もありますから、よく手続等について相談しながら考えていきたいと思っております。

 


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