貝による食中毒を予防しましょう
最近、山陰沖で水揚げされたエゾバイ科の貝の一種であるヒメエゾボラ、エゾボラノドキによる食中毒が報告されています。
これらの貝は、唾液腺にテトラミンという毒素を持っていて、貝を食べることによってめまい、しびれなどの神経症状を起こすことがあります。
食べる際には、唾液腺の除去をおこないましょう。
ヒメエゾボラとはどのような貝でしょうか
生息地:日本海・東北・北海道の水深50m~350mの海底に生息します。
特に、冬季の底引き網によって採取されます。
形状:握りこぶし大の巻き貝です。
黄白色または黄褐色で、殻表に細かい横すじがあります。
中毒量:成人の場合、ヒメエゾボラで数個、エゾボラモドキ1個食べると発病することがあります。
症状:食後、30~60分で頭痛、めまい、船酔い感、足のふらつき、目のちらつき、
吐き気などの症状が出現します。2~3時間で回復するのが普通です。
唾液腺の除去はどのようにすればよいでしょうか
- 貝殻から身をはずす。
- 外とう膜をめくり、外とう膜の下のふくらんだところを切り開く。
- 食道の両側に淡黄色のぎんなんのようなもの(唾液腺)を確認する。
- その部分を指先でしごいて除去する。
○外とう膜を切断したところ○唾液腺(径が2.5~3cm)を指で
中央の尻尾状の食道の基幹部両端にしごいて除去したところ
淡黄色の唾液腺が一対認められる
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