苗木の育苗・植栽から伐採までの効率的な作業技術を確立するとともに、ナラ枯れなどの病害虫の防除技術の研究と支援を行い、健全な森林の育成と林業の振興を図ります。
*試験研究課題についてわかりやすく伝えるための「研究カタログ」を作成しています。
異なる植生種が優占するスギ造林地で、下刈りを省略した際のスギの成長への影響を調べています。
写真1 | 写真2
写真1:落葉広葉樹優占地、写真2:ササ類優占地
特定母樹部門
写真1|写真2
写真1: 屋外のスギとの受粉を防ぐためのスギ閉鎖型採種園(中山間Cハウス)、写真2: 着花量が最大となるジベレリン(着花促進)処理時期の解明 ( 赤丸 がスギ雄花, 青丸 は雌花)
コンテナ苗部門
写真1 | 写真2
写真3
写真1:高い得苗率が得られた1年生ヒノキコンテナ苗、写真2:新たな容器(ペーパーポット)で育成されたコンテナ苗、写真3:病気に強く成長の良い培地(特許取得)
林業現場の省力化が期待される先進機器の効果を最大限に発揮させるため、最適な施業方法(森の作り方・手の加え方)について、研究しています。
当センターでは林業用苗木、人工林、天然林で発生した病害虫・気象害等による樹木の衰弱・枯死について診断を行っています。
診断を希望される方は、診断用カードに必要事項をご記入・入力のうえ、依頼物件とともに直接当センターにお持ち頂くか、送付してください。県内の方がご利用できます。
例1)スギコンテナ苗灰色かび病
本病は苗木の組織が柔らかい時期に発生し、茎葉を枯死させます。病原菌はボトリチス菌で湿度が高い条件で発生します。
(1)灰色かび病によって多数生じた主軸と側軸の枯死(2)主軸の枯死(拡大)
例2)スギコンテナ苗立枯病
根腐れによって立枯が生じます。夏季に発生しやすく、カビの1種(フザリウム)が病原菌であると考えられています。
立枯病によって多数枯死したスギコンテナ苗(1年生、8月上旬)
ご不明な点等ありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
庭木・緑化木の病害虫については対応していません。庭木についてはご近隣の樹木医(あるいは「NPO法人しまね樹木医会(外部サイト)」)にご相談ください。
TEL:0854-76-2025FAX:0854-76-3758
Mail:chusankan@pref.shimane.lg.jp