令和5年1月17日(火)晴れ
あけましておめでとうございます。
新年最初のコラムは、暮らしに役立つ情報をお届けします。
当センターのある飯南町は朝晩の気温が氷点下に下がり、凍てつく寒さが続いています。
こんな寒い時期に食べたいのは、やっぱり鍋ですね。
そして、鍋に欠かせない食材はきのこです。
当センターではエノキタケ品種「黄雲(こううん)」を開発しており、
この品種を使って様々な栽培条件を確かめるために試験を繰り返しています。
エノキタケ品種「黄雲」を使用した栽培
収穫したエノキタケは、重さを測り、品質をチェックした後、
一部は成分分析や弾力性を調べる調査に使いますが、
大部分は冷凍して、イベントなどで試食アンケートをするために残してあります。
それでは、エノキタケをご家庭で常備されるための、便利な冷凍保方法をご紹介します。
1.食べやすい長さに切る(4〜5cmくらいでしょうか?お好みでどうぞ)。
2.チャック付きの袋(冷凍保存用)に入れて、冷凍庫に入れる。
このまま冷凍庫に入れっぱなしではダメですよ!
エノキタケ同士がくっつき合って、ほぐしにくい塊になります。
ここで、もう一手間、
3.凍り始めた頃(冷凍して約1時間後、様子を見て判断)に冷凍庫から取り出す。
4.袋をシャカシャカと振る。
5.エノキタケ同士がバラバラに離れたら冷凍庫に戻す。
これでOKです。
最初に冷凍庫に入れる時は、袋に少し空気が入った状態でチャックすると、シャカシャカしやすいです。
2回目に冷凍庫に入れる時は、空気を抜いてチャックをすると、袋の中に霜が付きにくいです。
冷凍保存しているエノキタケ
ほぐれているので必要量が取り出しやすく、凍ったまま鍋やフライパンに入れて調理ができます。
美味しく食べることができる保存期間は1か月です。
同じ手順で、エリンギ、ブナシメジ、ヒラタケも保存・利用できるのでお試し下さい。
ちなみにですが、当センター開発のブナシメジ品種もあり、
さらに、今年の春にはヒラタケ品種も完成する見込みです。
|
(写真左)ブナシメジ品種を使用した栽培(写真右)ヒラタケの品種候補を使用した栽培
近日中に、ナメコのアイデア保存法をご紹介します。
実は、ナメコ品種も今年の春に、ヒラタケ品種と一緒にお披露目の予定です。
***きのこ・特用林産科***
|前回のコラム|
中山間地域研究センター
島根県中山間地域研究センター 〒690-3405 島根県飯石郡飯南町上来島1207 TEL:0854-76-2025 FAX:0854-76-3758 Mail:chusankan@pref.shimane.lg.jp