春の音楽祭

令和4年427日(水)曇りのち晴れ

 

 

 春雨がしとしとと降る季節、闇に包まれた田んぼからは歌が聞こえてきます。

 

 ニホンアマガエル、トノサマガエル、ヤマアカガエル、モリアオガエル、シュレーゲルアオガエル…、

 多種多様なカエルの仲間が織りなす神秘的なハーモニー、生命の賛歌。

 

 耳を澄ませてこの歌を聞いていると、田んぼに囲まれた祖母の家で過ごした日々、亡き母との思い出がよみがえってきます。

 

 ヤマアカガエルなどは普段は山の中で暮らし、この季節になると田んぼという名のステージにやってきます。

 

 素晴らしき音楽家たちの住処であるこの里山や田んぼは、人の営みの中で維持されています。

 

 この音楽祭を未来に繋げられるよう、研究者として何ができるのかと思いを巡らせるうちに、いつも夜が更けていきます。

 

 

 (森林保護育成安達)

 

 モリアオガエルの写真画像田んぼの写真画像

 2021年6中山間Cを訪れたモリアオガエ2022年4夜に撮影した飯南町内の田んぼ

 

 

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