島根の豊かな川と湖

汽水域の豊かな恵み

 

汽水域の特徴

 宍道湖・中海ではヤマトシジミをはじめとして大変多くの魚介類がとれます。これは汽水域には非常に多くの生物を育て増やす力があるからです。
汽水域は河川の最下流部に位置するため、河川流域から多くの栄養分(チッソ・リン)が流入します。この栄養分を元に多くの植物プランクトンが増えます。その豊富な植物プランクトンを餌に動物プランクトンや貝類が増え、そしてそれらを餌にする魚類などが増えます。このように、汽水域は淡水の池や川、あるいは海洋に比べるとたいへん多くの生き物をはぐくむ力(生産能力)を持っています。

 また汽水域には豊富な餌があるため多くの魚介類の子供がここで餌を食べて大きくなります。このように、汽水域は魚介類の子供たちを育てるゆりかごとしての大きな役割があります。
反面、流入する栄養分が多いということは「富栄養化」が起こりやすいということでもあります。特に汽水域は人間の生活の場に近いため、汚染など人間活動の影響を受けやすい水域でもあります。豊かな汽水域の恵みをこれからも受け続けるためには、私たちは汽水域の環境を大事に守ってゆかなければなりません。

生態系の図

 

 

 

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